しわ系ビカクシダ

Platycerium madagascariense 2枚目の貯水葉が完成し、3枚目の貯水葉が動き出しています。次第に溝が深くなってきていますが、まだまだお子様で、六角形のハニカム構造は曖昧です。ハニカム構造といえば個人的によく想い出すのは、パイオニアのHiFi-CDプレーヤーのハニカムシャーシ。ハニカム構造が微細な振動を制振するから高品位な音質を実現する、とか謳っていたカタログ冊子が超懐かしいです。そのCDプレーヤーはたいへんお高いものでしたので、指をくわえてずっとカタログを眺めていることしかできなかったその頃は実は私の思春期だったのですが、揺れる精神とハニカム構造にはせる想いが混ぜこぜになって、今ではすっかりハニカム構造はフェティシズムに等価となっています。なので「マダガスカリエンセはエロい」

さて、ハニカム構造といえばよく「軽い」「丈夫」といわれますが、マダの場合、貯水葉が軽くて丈夫であることにどんなメリットがあるんでしょうか。・・・まったく分かりません。そこでハニカム構造についてちょっとネットで調べてみたら、他にも「断熱性」「表面積」といったキーワードが見つかり、これはなんだか関連しそうだなと気になっています。アリと共生しているという噂もよく聞きますが、アリにとってみれば「断熱性」「表面積」があったら快適な住空間になりそうですよね。ビカクシダにとってみても、根や茎の局所的な環境が安定していて穏やかだったり、酸素やら養分やらを広い表面積でかせぐことができるかもしれないですし。ではその両方をあれこれと考えあわせてみると・・・、やっぱりよく分かりませんが、なにか特殊な生育環境なんだろうな、という雰囲気は伝わってきます。そういったどこかミステリアスな要素が多くの人を惹きつけるんでしょうね、このビカクシダ。

SDIM6140 Platycerium madagascariense

植え込み材のペレポストは乾かしたらダメな素材。うちでは表面が乾きやすいので、毎朝マダの健康チェックを兼ねてペレポスト表面に霧吹きしています。そのほかに3日に一度ぐらいジョウロで全体に水をかけます。ベストの水分量は、しっとりとおしぼり程度がベストらしいのですが、それにくらべるとうちではすこし水分量が多い状態かもしれません。

溝に溜まった水は、カメラ用品のブロワーで吹き飛ばしています。水が溜まったままの部分から腐れ始めてしまいそうに思えて気になってストレスになるし、なんといっても、水垢が残ってしまうとちょっといやなので。

SDIM6139 Platycerium madagascariense

どこから入ってくるのか、毎朝キノコバエを1,2匹発見します。吹き飛ばすなり仕留めるなりして地道に対処しているのですが、なかなか消えません。ほんとしつこい。ワラジーはいまのところ未発見です。ペレポスト植えのシンビにはワラジーが居ないので、もしかしらたワラジーはペレポスト環境があまり好きではないのかな?と思っていますが、どうなんでしょう〜。

以前育てていた株の写真。 3年ほど経って急激に調子崩してきたな〜、と思っていたら貯水葉の後ろにびっしりカイガラムシが付いていて、でも引っ越しして環境が新しくなったりなんだりドタバタしているうちに、メンテセずにいたらダメになってしまいました。という、いい訳です。

蟻ビカクといえば、俺ビをはじめた頃に「リドレイもアリ植物らしい」っていう噂を聞くことがありました。蟻がいないと長い間維持することはできない、ともどこかで誰かから聞いたことがあります。ですがそれはロマンある噂でしかない、とずっと納得せずにいたのですが、2,3年前に昆虫学者による研究を見つけて「あぁ、リドレイはほんとにアリとの共生関係があったんだ」とやっと納得できたのです。ご興味のある方は ↓ にアクセスしてみることをおすすめします。きらめく甲虫で著名な丸山宗利氏のお名前もちらり。
  • A new genus and species of myrmecophilousaphodiine beetle (Coleoptera, Scarabaeidae) inhabiting the myrmecophytic epiphyte Platycerium sp. (Polypodiaceae) in the Bornean rainforest canopy, Munetoshi Maruyama, ZooKeys 34: 49–54 (2010) 
  • Anti-herbivore effects of an ant species, Crematogaster difformis, inhabiting myrmecophytic epiphytes in the canopy of a tropical lowland rainforest in Borneo, Hiroshi O. Tanaka, Yoko Inui, Takao Itioka, Ecol Res (2009) 24: 1393–1397 
  • Ants inhabiting myrmecophytic ferns regulate the distribution of lianas on emergent trees in a Bornean tropical rainforest, Hiroshi O. Tanaka and Takao Itioka, Biology Letters 2011 Oct 23;7(5):706-9. PDF 
  • Within-tree distribution of nest sites and foraging areas of ants on canopy trees in a tropical rainforest in Borneo, Hiroshi O. Tanaka Æ Seiki Yamane, Takao Itioka,  Population Ecology January 2010, Volume 52, Issue 1, pp 147-157

でも、栽培下でならアリが居なくてもリドレイは何の問題もなく育ちますから、どちらかというと弱い共生関係なんだと思います。リドレイの貯水葉はなんなんでしょうね。トンネルは放射状に2分岐しながら伸びているので、マダのように途中でトンネルが交差することもないので蟻にとって特に優しい訳でもなさそうですし(だいたいトンネルに沿って生活するなんていうお行儀のいい蟻はきっといない)。表面積はかせげそうですが・・・。この浮き上がった葉脈の後ろから実は蜜が分泌されている!!とかいうんであればすごく面白いんですけどねぇ〜。エレファントティス、コロナリウム、ホルタミーでは貯水葉に草露が付くことを確認しています。そして草露が甘いことも確認済みです。リドレイの草露はまだ確認したことないんですが、貯水葉の表面ではなく、実は後ろ側に発露していたりして。あとで確認してみよう。

Platycerium ridleyi #2 wide leaf form 朝日にかがやく葉脈。 

SDIM6150 Platycerium ridleyi

2枚目の貯水葉が展開中。

SDIM6152 Platycerium ridleyi

SDIM6147 Platycerium ridleyi

もう一枚(3枚目)貯水葉が出てくれるといいなぁ。

 

こんにちは。 リドレ

こんにちは。 リドレイの雨樋仮説に続くマダガスカリエンセにまつわる仮説を楽しみにしています!ブログ読ませていただいていると、見るだけじゃなく、考える事が大事だと気付かされます!(*^_^*)

こんばんは! ビカ

こんばんは!

ビカクシダ、飽きない植物です。隠された真実がまだまだありそうです!