根茎は短くはい,黄金色から白黄色の鱗片が密生する. 葉は大型で白緑色,羽片は無毛で8〜18対,鋭頭から鋭尖頭. ソーラスは黄色く熟する. 南アメリカ原産で冬は加温が必要.(Polypodium.aureum:しだの図鑑より)


いただきものです.1999年6月20日に届きました.

トラウマ?
 そう,あれは中学3年のある冬の日でした.筑波の実験植物園の温室で,ヒスイカズラの近くの樹幹をはっていた本種をみたとき「なんだこれはっ!シダか?」とショックをうけたのです.ぶっとい根茎とそれをつつむふさふさとした黄金色の毛.その衝撃が心に刻み込まれて以来忘れることができないでいたのです.以来このしだが見られるのは温室だけなのか,入手は海外通販だけなのかと...ところが,南国にお住まいの T氏からとつぜん里子に頂けることになったのです!

よくあるものらしい
 「あんなシダはきっとめったに見られないもんなんだろうな」と長年思っていたのですが,そうでもないらしい.国内でも場所によっては雑草化しているのだとか.南米に行ったときにはそのへんの樹に巻き付いていたりして巨大に成長したものをよく見かけました.ああんなセクシーヘアーを持つものを野放しにはしておけない(なにいってんだか)!

丈夫
 "雑草化"してしまうだけに,とても丈夫で繁殖力も強く,栽培するときは水と肥料さえ十分に与えれば機嫌がよいようです.はやく株分けできるぐらいに育って欲しいなぁ.そしたら里子だしまくり(あなたもキンモウ化構想発動).

その後

1999年11月4日撮影:左の写真で右側に伸びる葉の長さ(葉柄抜き)は約40cm.室温は昼夜を通して22,3度あるのですが,この時期になって太い根茎が勢いよく伸び出しました.ちょうどいい気候なのかな?黄金色の毛もフサフサ!右の写真はまたちょっと違った品種の金毛くんで,フリルの形が違っています. フリルも凄い

・1999年12月25日(日)
猛烈に成長中.ビフルカツムやこの金毛くんといい,現在の部屋の気候が大変気に入っているご様子.おかげで太い根茎が鉢の縁からはみ出てしまいました.もっと深く植えるべきだったな.

・1999年10月15日(金)
根茎が分岐したそうになっている部分ができてきました.株分けできるようになるかな?

・1999年8月27日(金)
やったね!ヨトウムシ被害に遭ったキンモウウラボシ,別の新芽が活動を始めました.このまま腐ってしまうのか心配でしたがひと安心です.

・1999年8月15日(日)
葉が大きく成長しすぎて葉柄が折れそうなので葉1枚ごとに支柱をたてました.

・1999年8月7日(土)
ナンじゃコリャっーーー!!!!キンモウウラボシの新芽が消えているーーーっ!うぉーーーヨトウムシだーーー!!!! >> 被害報告

・1999年6月20日(日)
まだ金毛じゃないけど,がんばって金毛だしてねー.

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