伊豆諸島,紀伊半島から琉球,および済州島,台湾に分布.暖地の湿った山林中の樹上, 岩上にはえ,また観葉植物として温室内で栽培する常緑の多年草. 葉は単葉で,塊状の根茎から放射状に出て,長さ 40〜120cm. 和名大谷渡,古名ミツナガシワは神事に用いたところからいう. 属名は鳥の巣とシダの意で葉の集まり方からついた. 種小名は古いの意.(原色牧野植物大辞典より)


12歳,小学 6年の初夏,祖母に買ってもらった
オオタニワタリ
購入理由
小学6年生の私は,熱帯のジャングルにあこがれる田舎の少年であった. そんな少年は,トロピカルなこの植物から目が離せなくなっていたのでした.

購入にあたって注意したこと
・株全体のバランス
これを見つけた時の感動は忘れられません.葉は青々としており, すらっと放射状に伸びるスマートな葉.まさに完璧の株でした(長い歳月によって多少記憶が美化されているかも). 店にはこれ一鉢だったので迷うことなく購入決定.

おばあちゃんに買ってもらった
当時たしか,1200円か 1500円でした.もう祖母にねだりにねだって買ってもらった覚えがあります. 園芸書や,いわゆる町の花屋さんでは“アビス”しか見たことがなかったので, このオオタニワタリを見つけたときにはもう大変な興奮でした. 電車のなかを大事に持ち帰りました. このときアジアンタムの大きな鉢もいっしょに買ってもらったのですが (目的のモノが見つかるとついついほかの鉢も買ってしまいませんか?), これはすぐに葉がチリチリになってだめになってしまいました.

成長の記録
2001年5月19日撮影:今年も無事に新芽が動き出したみたいでひと安心.最近はあまりめんどうを見に帰れなくなってしまって思い通りに仕上がらないんですよねー.

・1999年6月12日(土)
愛犬のお墓参りのため帰省.12歳だったもんなー.長生きしたよ.でもさびしくなるなぁー.(谷ちゃん写真:ちょっと葉が切れこんでいる).

・1999年5月4日(火)
田植えのため帰省.ふむふむ今年の新芽の出具合からみてこりゃ今年は期待できるぞ.

・1999年1月1日(金)
明けました.おめでとう.縁側の君.後 3,4ヶ月の辛抱だよ.

・1998年10月31日(土)
さぁ,植物たちを縁側に上げるために実家に帰ってきました.あぁ〜,タニワタリよ.どうしてそんなに大きいの.君を縁側に上げるのが一番大変なんだよ>写真

・過去...う〜ん..たぶん12,3年間
毎年初夏になって根茎から出てくるゼンマイ型の新芽.それが楽しくて楽しくてたまらなかった.植え替えも 4,5回ほどしたが,すぐに鉢が小さくなってしまう.買ったときには小学生が片手で十分持てるほどの大きさだったものが,今では大人が一人で持つのが辛いぐらいに大きくなった.そうか〜,すでに僕の人生の半分を共にしているんだよな〜.
最近の栽培環境の大きな変化:いままでは,外の便所・柚子の木・前の家の屋敷森の陰でじめじめしたとても良い環境で栽培していたのですが,1998年春に外便を取り壊してからは庭がすっきりしてしまい,この場所は一日中日向になってしまいました.他に良い場所がなく,昨年(1998年)は最悪の出来でした.湿度不足と強光線のため,葉は凸凹.横浜の方で就職してしまったために,実家にあるこのタニワタリは常に面倒を見ることができない.マンションも狭いベランダだし....こんど引越するときは広い所にしよう.そしたらタニワタリちゃん,また一緒に暮らそうね.
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