古河電工(6)ー(5)日本製紙

チーム123延長合計
古 河10416
日本紙22105


観戦後メモ

「最高に面白い」
私の記憶が確かなら、それは今日の試合を形容する為に存在する言葉である。 熱狂的な古河ファンの一人である僕だけが思ったことではなく、この日、アイ スアリーナに居たアイスホッケーを愛する全ての人々が、心の中に抱いた言葉 であったに違いない。

「おっ、今日は平日なのになかなか客が多いな。」
とホッケー人気が高まりつつあることに感心しながら、いつもの自由席に陣を 取った。一方、リンク上では練習が始まり、今日はジャージを入れ換えている 人はいまいか、と一人一人をチェック。指定席では「テツユキー(古河31番)」 と叫ぶ会社の同僚らしき人々が手を振っており、哲之選手もそれに答えていた。
僕の心の内>加藤に怒鳴られるなよ。
僕の心の内>(試合中、いつも加藤に「哲之、速く戻れよ」
僕の心の内>などと大声で怒鳴られています)
僕の心の内>今日はなんとしても勝ってくれ。

1ピリ、突然の古河猛攻撃で始まり、 53秒ごろマードルがシュートを放つが、 クレインズ平岩がこれをブロック。リバウンドを何度かはじくが、続くゴール 前混戦中に、キーパーの股の下をパックがゆっくり(約5cm/秒)通過し、58秒に 古河ガルドンの得点となった。この後もセンターライン、クレインズ側での試 合がしばらく続き、「古河今日の流れをつかんだか」と思われたが、今度は速 攻のクレインズFWがアタッキングゾーンにパックを持ち込み石岡がゲット。加 藤のガードをすり抜けるようにして決まったきれいなシュートだった。これを 機に、今度は古河が少し押され気味の試合展開となる。この状況に加え、途中 クレインズがキーパーをベンチに上げ、ポプガーエフを出して 6人攻撃をしか けるといった場面が見られ、「ここで一気に得点差を付けたい」という気持ち が表れていた。クレインズはさらに 1点を獲得し、焦る古河選手は少々神経質 になっていた。試合中断中に、村上が古河ディフェンディングゾーン、ブルー ライン付近で竹内選手を突き飛ばし、ダブルペナルティーをとられた。 1点を 失った古河は落ち着きのないプレーが目立ち、古河ペナルティーが残る 1ピリ 終了間際には、77番池田がパックを手で大きく投げ入れ、両選手たちの動きが 止まり、気まずい雰囲気が ...。これは明らかにパックホールディングである。 審判がなかなか判定を出さずクレインズからはヤジがとんだ。アリーナ全体に 険悪ムードが広がり 1ピリ終了。

古河は 1ピリから村上、池田のペナルティーが残っており、マードル、ガルド ン、哲之の 3人で 2ピリが始まった。池田のペナルティーがあってから、アリ ーナの古河ファンには活気がなく、いまひとつ盛り上がりにかけていた。さす がのガルドンも 1人ではなかなか切り出せず、クレインズのパワープレーに対 する守りで精一杯であった。ところがこの大切な時に、マードルがペナルティ ーをとられてボックスイン。ペナルティーボックスには村上、マードル、池田 が入ってしまうという、古河後なし状態。結局ここでクレインズが 1点を獲得。 池田はペナルティーが解けても、リンクに出ているメンバーの都合上、まだ出 ることが出来ないでいる。古河が、得意のパターン(秘密です)を生かすことが 出来ずに悩んでいる時にクレインズがダメ押しのゲット、古河は4ー1と点差を 付けられてしまった。このピリオドは、古河の集中力が足りずに、去年と同じ パターンに落ち込んでしまっていたようだ。

古河逆転なるか! いよいよ注目の3ピリ。ここでの古河のプレーは、まさに「 超速攻劇」と呼ぶものだった。前へ前へと攻める古河に何度も得点のチャンス があったが、キーパー平岩が全てはじいてしまっていた。ここで気がついたの が、古河側の、リバウンドを取りに行かないFWの荒さ。これを怠らなければ、 確実に得点出来ていたはず。そして、クレインズ側でメンバーオーバーがあり、 待ちに待った古河パワープレー。ついに入江弟が流れを変えるための貴重な 1 点をゲット。アリーナ内はこの 1点を待っていたファンが、パニックとなった。 この直後、クレインズに 1点を返されるが、古河選手今年は違います、落ち着 いています。2ピリに比べて、DFのチェックも要所をおさえていたし、それに 答えるFWのパックキープ力が良くなっていた。続いて唐津、哲之が連続して得 点。さらには、ガルドンからのアシストを得たDFマードルが同点シュートを決 めた。今日はマードルが抜群のパックキープ力を生かして2、3度クレインズゴ ールにシュートを放っており、今まで以上に、積極的なプレーが目立っていた が、それを改めて見せつけるような得点であった。残り数分、古河にもう 1得 点の期待をしていたが、なかなかクレインズキーパーをやぶることができない。 クレインズもFWがゴール前での連係攻撃で、何度も惜しい場面を見せたが、結 局得点にならず、同点で 3ピリ終了。
3ピリは両チームとも惜しいシュートが多かったために、息もつかせぬハラハ ラする瞬間ばかりであったことと、古河の絶妙の得点劇に、アリーナ全体が筆 舌に尽くし難い異常な興奮状態にあった。それと特筆すべきは、クレインズキ ーパー、平岩のダイビングキャッチ。これはホントに拍手もの。僕も思わず拍 手を贈っていました。

延長戦では、結果としてクレインズシュート数 0。開始から終了まで古河ペー スだった。 2分56秒にマードル、村上のダブルアシストで今が鮮やかにゲット をきめ勝利をつかんだ。

この瞬間、僕は飛びあっがて叫んでしまいました。アリーナ内古河ファン総立 ちでの試合終了。ベンチに居た選手全員がリンクに飛び出して、観客席のファ ンと一緒に万歳三唱。まるでリーグ優勝を果たしたかのような感じでした。

全体的には、古河の素早い連携プレーが直接得点につながっていたとおもわま す。しかし古河は時々ゴール前が、ガラ空きになることがあり、そこを狙われ て、何度か危ないところがありました。これは去年の場合にもいえたことだと 思う。また、クレインズはDFのチェックとFWのフォアチェックが甘かったので はないかと感じられました。


その他の情報

村上、伊勢は常にジャージをパンツの中に入れているのですが、今回は審判に、 ジャージを外に出すようにしつこく言われていた様子です。しまいには審判が 直接、村上のジャージを外に引っ張り出していました。笑ってしまいました。

霧降アリーナでは、フィギュアスケートの大会が行われることもあり、音響関 係の設備にはかなり力を入れていることが分かります。例えば、PA業界では超 一流の"JBL"や"RAMSA"のスピーカーが使われており、試合前練習は、まるでコ ンサート会場のようです。これだから、霧降戦は最高に盛り上がる。古河ファ ンにとって、一生に一度はここで観戦したいところ!
また、この設備を用いての両チームチアガールのダンスはカッコイイですね。

今回、古河の"シカ"のノリが今ひとつ。
「今日の"シカ"の得点は60点!!」と勝手に採点してしまう僕でした。
ちなみに11月 5日の"シカ"は85点。

霧降アリーナのザンボを運転している方(若い方)は、地元社会人アイスホッケ ーチーム「中禅寺クラブ」の方だそうです。このクラブは老いから若きまで(?) 多数の人で構成されており、階層別 (レベル別 ?)に分けられているという話し を聞いたことがあります。まるでよくあるサッカークラブのようです。今年、 「日光愛すホッケー狂会」主催の24時間ホッケーを観戦したのですがこのチー ム、とってもうまい! 栃木県リーグAグループでも首位を争うほどの強豪チー ムです。中禅寺湖にいくと、ときどき「中禅寺クラブ」のスタジャンを着たお 子様を見かけることがあります。んー 日光では生活とアイスホッケーが馴染 んでいますね!

トップ|第30回JIHL観戦レポート&詳細データ|JIHL観戦レポート&詳細データ
Droit d'auteur & Copyright 1995-1997, 土屋 明仁(つちや あきひと) All right reserved.
ご意見・ご要望は e-mail: akihito@j.dendai.ac.jp まで.