王子製紙(6)ー(5)古河電工
観戦後メモ
ついに開幕となった日光シリーズ。今年の古河はどんなかな?と、
日本リーグ初戦コクド戦で勝ち星を挙げたこともあってかなり楽しみ
(開幕戦は行けませんでした)。
練習中、王子はパックをゴール後ろフェンスに打ち込み、観客を沸かせ
ている。う〜ん、ホッケー職人? 王子はパワー、古河ファイト。
1ピリ立ち上がりから、古河には昨年見られたような鋭い動きや
スムーズなパックの運びは見られない。王子のパワーに押される
感じで、ゲームはどうしても古河ディフェンディングゾーンで展開
されている感じがする。というより確実にそうなっている。古河が
パックを王子側に投げ込み、古河も攻めの行動をとろうとするが、
それが持続せずに、王子DFがパックをカットしてしまう。
古河FW(とくにセンター)が一人でパックを持ち込むが、王子DFが
ブルーライン辺りでことごとくパックをはじき、古河FWがつぶされて
しまうといった調子である。さらにウィングがマークされていて、
フォローに行けない。
11:30頃にはキーパー尾形@古河とDFのコンビネーションがうまくいかず
少しあたふた場面が。つづく12:20にはついに王子DF、クラムスコイに
得点を許してしまった。
15:00には川平@王子がクロスチェックをとり、古河パワーとなったが、
昨年ほど"カタチ"がきまらない。ディフェンディングゾーンでのパス
のやり取りが続き、どうしてもシュートのチャンスをつかめない。
17:00にはクラムスコイ@王子がペナルティーとなり古河に再び得点の
チャンスが(古河「パワーにならないと得点チャンスを得られない」と
思わせてしまうところが少し悲しい)。で、またまた古河が、ずかずかと
攻めに入ってくる。「おーー!!きたキタ来たーー!!!」。ここで
ガルドン@古河シュートを決めて、古河本日初得点! アシストは
{池田,マードル}@古河のダブル。
18:54にはクラムスコイ@王子のペナルティーで、古河パワー。
結局ここでは、村上@古河のアシストから、大津@古河がシュートを決めた。
このピリオドは、2−1の古河リードで終わったが、よく考えると古河FWが
目立っていなかったと思う。王子FWは古河のゴール後ろまでフォアチェック
に行くし、「ホーホー。なるほどねー」と感心させられる。
2ピリ、古河の調子はいっこうに良くならない。
1:17には、ドロフェーエフ@王子がクラムスコイ@王子のアシストで
ゴールをゲット。えー、これはですね。尾形@古河が前に出過ぎていました
と思います。
今日の観戦ポジションは、電光掲示板の下。つまり、2ピリは尾形@古河の
後ろになります。そのために、王子のフォアチェックの勢いをまざまざと
見せ付け(?)られました。とくに矢島@王子はすごかったー。
僕の後ろには古河を応援しながら矢島のファンという人がいて、
「矢島はたいしたもんだよ(注:栃木なまり。語尾が上がる)」とさかんに
つぶやいていました。
っと、気になる古河。やはり昨年と同様、ゴール前の混戦には弱い。
王子FWのフォアチェックになすすべもなく。古河DFを中心に大混乱
(ちょっとオーバー)となってしまった。具体的には、「未確認パス」
「パックに集まりすぎ」(ニュートラルゾーンで)。古河FW3人がパックに
群がっているといったシーンが2、3度も見られた。しかも見受けるところ
では、フォローなどで集まっているのではなく、ほんとに"かたまっている"のだ。
一方、矢島のフォアチェックは益々元気が良い。
やじファン>矢島だ〜!! 闘志が好きなんだよねー。
やじファン>古河にはいないんだよ、こーゆーのが。
ふはぁーっ。ため息。
矢島@王子はフォアチェックのみならずシュートも打つ! 12:39には
{桝川,小堀}@王子のアシストでシュートを決めた。
やじファン>矢島を怒らしちゃだめなんだって。
13:40、矢島@王子と尾形@古河が衝突?と思ったら、宣夫@王子と白鳥@古河が
殴り合いだー!! なになに?とか見ているうちに目の前で宣夫が白鳥を
(だったと思います)ぼこぼこ殴っているではないか!
あっ、宣夫グローブしたままだ。ちゃんと素手で殴ろうね。
騒動が治まると、矢島は尾形の頭をポンポンと軽くたたいて「わりぃわりぃ」
というようなことを言って、笑っている。
あぁ〜あ、なめられてるなー。
この後まもなく、矢島が2得点目を決めた。アシストは桝川。
このピリオド、王子得点3、古河得点0。
3ピリ。んー、古河ガンバレ。
1,2ピリに引き続き、古河の攻撃シーンはきわめて少ない。王子のシュートが
続く状況の中、本間@王子のシュートを白鳥がヘッドスライディングで妨げ
ようとするが、努力もむなしく高めに打たれたパックは、そのままゴールの
中に飛び込んでしまった。
このすぐ後、3:39には大津@古河が村上のアシストでゴール。
このまたすぐ後、4:10には今度は桜井@王子の得点で点を返されてしまった。
この辺のゲーム展開は、まさに"秒殺"であった。
数少ない古河攻勢シーンで、入江兄@古河が王子ゴール前でがら空きのところを
ずっとパックを持ったままでいる。思わず「シュート」と叫んでしまったが
入江兄は結局シュートを打たずじまい。なぜだー! 僕には気づかない都合の
悪いことでもあったのだろうか。あれだけは納得いかなかった。
でもこれで改めて気づいたのが、古河のシュートの少なさ。「もう少しガマン」と
いうのがほとんど。
9:25にやっと村上@古河の初得点! 村上も片腕をあげて観客にアピール。
僕もスタンディング!! 周りの皆さんもスタンディング。
17:10、王子の接近シュートを尾形@古河が大の字に、仰向けになって止めた。
ところが、次の瞬間に王子の得点に。尾形が大の字になっている隙に桃井@王子
が得点したのだ。むむむー。ディフェンスはなにをしていたのだろうか?
19:10、入江兄が得点を獲るが「時既に遅し」状態。このペースでは古河逆転は
期待できなかった。
結局このまま試合終了。
Best Player of Game には納得の矢島@王子。
これまでに述べたような古河の"問題"の他に、相手ゴール付近での
"横方向からの攻め"の組み立てがマヅイと思った。なぜなら、このことで多くの
得点を逃しているように思えるから。
それとDF。やっぱり戻るのが遅い。王子のFWが早すぎるのか? 今日も、
古河DFが王子FWに追い越されて尾形の前にはほとんど誰もいないようなことが
何度か見られた。古河DFは、パックを持ったとしても王子のフォアチェックに
焦りまくってバラバラになっている。やたらゴール前で短いパスが多かったり、
パックを前に出さずに、後ろにばかりつないでいる。攻めにでられないのも当然!?
今年はガルドン、マードルがガチガチにマークされるかと思っていたが、
それほどマークされていたようには見えなかった。気のせいだろうか。
弟>外国人はうまい。体の使い方がうまい。日本の同じ身長の人と比べたら
弟>うまいんじゃない?いいとこにパスを出しても、日本人がついていけてない
弟>つまり、外国人選手に日本人選手がついていけてないんだよ。
僕>ほっほー、そうだよ。
弟>あとはー、王子と古河の試合前の練習がちょっとねー...。
弟>王子の外国人はあまり目立たなかったよー。
いきなり王子戦で始まった日光シリーズだが、はやくコクド戦、西武戦も
観てみたい。ユッキー戦、クレインズ戦でもどうなるのか楽しみ
(ということにして、今日の敗北を正当化している)!!
そのほか
今年は、古河電工が"旗"の販売を開始。客席には旗を振る姿もチラホラと。
そういえば、鹿の「ニッキー」が見あたらない!
どうしたのだろう?
少し心配...。
今日の試合で古河が勝った場合、ヒーローインタビューが行われる予定だった。
期待していたのだけれど...。
トップ|第30回JIHL観戦レポート&詳細データ|JIHL観戦レポート&詳細データ
Droit d'auteur & Copyright 1995-1997, 土屋 明仁(つちや あきひと) All right reserved.
ご意見・ご要望は e-mail: akihito@j.dendai.ac.jp まで.