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古河 地元開幕飾れず

DFが明暗分ける


会場が一体となった応援にも、勝利の女神は手繰り寄せられなかった。開幕2連勝がならず、部室に戻る古河電工メンバーの足取りはちょっぴり重かった。

「ち密さと粗雑さ」を出した試合だった。開幕戦でコクド相手に会心のゲームをしただけに、試合前、池田正幸監督は「王子は第1ピリオドからガンガン打ってくる。守りに徹して第2、3ピリオドに勝負」とポイントを挙げた。

その守りが明暗を分けた。池田監督は開口一番「ディフェンスのミスで負けた。バラバラだった」ときっぱり。「フェイスオフから2失点、個人的ミスからの2失点」と不用意な4失点を敗因に挙げた。第1ピリオドでは、パワープレーのチャンスにボックス形のパス回しからガルドンが同点ゲットを奪うなど、昨シーズンには見られなかった、ち密なプレーをぴたり決めた。また逆に安易なパスをインターセプトされ、シュートを許したことやゴール前のリバウンドを確保できなかったのも事実。古河の「強さともろさ」の両局面が出た形だ。

昨シーズンは全チームから勝ち星を挙げ4位に。今シーズンは11月までの短期決戦となる。プレーオフの資格となる4位はもちろんのこと、周囲の期待はAクラス入りだ。池田監督始め首脳陣は「今日のような試合をやっていては観衆に対しても失礼に当たる」と話す。

5得点も敗戦と新たな課題が見つかった古河。もう一つ上のホッケーを目指すために攻撃と同じ価値の「確実なディフェンス」を合言葉にしたい。

(枝村 敏夫)

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