Copyright(C) 1996 下野新聞社, All rights reserved.

日光難なく決勝進出


関東高校アイスホッケー 第5回関東高校アイスホッケー競技選手権大会は13,14の両日、日光市の細尾ドームほかで準決勝までを行い、日光は準決勝で日大鶴ヶ丘(東京)を29−1で下し、決勝にこまを進めた。

地元優勝を狙う日光は、準々決勝、準決勝と申し分のない試合を見せた。準々決勝は慶応(神奈川)を13−0と完封。準決勝も第1,第2ピリオドと2桁得点を上げ、日大鶴ヶ丘に圧勝した。この日2試合で計42得点、失点はわずか1点のみ。2年連続4回目の優勝に王手をかけた。

大会最終日のきょう15日午前11時15分から、日光は霧降アイスアリーナで埼玉栄(埼玉)と決勝を行う。

◇準々決勝

          1  2  3 合計
日光        5  4  4 13
慶応(神奈川)   0  0  0  0

得点者
【日】
平田(3)、小又、野原(2)、門馬(3)、森田(2)、高見、押山

◇準決勝

日光       11 10  8 29
日大鶴ヶ丘(東京) 0  1  0  1

得点者
【光】
森田(3)、門馬(2)、森(6)、高橋、石田(3)、三田(3)
平田(2)、押山、桧山(4)、笠崎、小又、高見(2)、平沼

【大】
出口


【評】
打てばゴール。日光はシュートラッシュで日大鶴ヶ丘に29−1と圧勝、決勝進出を難なく決めた。

日光の攻撃だけが目立った試合だった。スピード、パワー、テクニック、すべてに格の違いを見せ、終始相手陣内でゲームを展開。第1ピリオド1分25秒、平田が相手ディフェンスの裏をつく絶妙なパスを出し、門馬が決め先制。これをきっかけに、せきを切ったように怒とうの攻撃を見せ、実に11点を奪取、早くも勝負を決めた。第3ピリオドには石田が3連続ゴールを決めるなど、手がつけられなかった。

反面、守備では油断が出たか。第2ピリオド13分28秒、一瞬のすきを突かれ、よもやの失点。格下の相手だっただけにいただけなかった。

気を引き締め決勝に
「次の決勝では同じことはできないですよね」。日光・高久竜也監督は、いつもの通りクールな表情だった。

近年、レベルアップが著しい関東各校。特に埼玉栄(埼玉)、水戸短大付(茨城)が日光の背後に迫ってきている。その埼玉栄が決勝の相手となるが、高久監督は「いいライバル。体力的にも、精神的にもタフさが要求される」と予想した。

この日の準決勝では、攻め疲れが出たのか、相手に1点を与えた。それだけに「(明日は)一つのミスが命取りになる。気を引き締めないとね」と厳しい表情になった。


県勢以外の試合

◇1回戦

日大(神奈川) 6−3  北冨士工(山梨)
渋川工(群馬) 8−7  東洋(東京)
慶応      9−2  明大中野(東京)

◇準々決勝

日大鶴ヶ丘(東京) 7−1 日大
埼玉栄(埼玉)  32−0 渋川工
水戸短大付(茨城) 7−2 武相(神奈川)

◇準決勝

埼玉栄 5−3 水戸短大付

トップ|ふろむ下野
土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp