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清滝ドラゴン(小学の部)逆転V

日光東も中学の部制す


関東少年IH 第22回関東少年アイスホッケー選手権大会は5,6の両日、日光市の霧降アイスアリーナほかで小、中学の部決勝などを行い、小学の部で清滝ドラゴンが二連覇、中学の部は日光東が優勝した。本県勢の活躍はめざましかった。小学の部決勝で清滝ドラゴンはアイリンズ(神奈川)と対戦。先制点こそ許したものの、ポイントゲッターRW手塚祐介の2ゴールなどであっさり逆転、5−1でアイリンズを破った。

中学の部決勝は日光東−日光。地元同士、ライバルチームの対決で激しいゲームとなったが、日光東が攻守の軸、CF藤田諭、GK石川央の好プレーなどで4−1と日光を寄り切った。

◇小学の部≫決勝            1 2 3 合計
清滝ドラゴン     3 0 2  5
アイリンズ(神奈川県)1 0 0  1

得点者
【清】
手塚祐(福田慎)(なし)、福田慎(手塚祐)、岡本(なし)
斉藤(星野正)

得点者
【ア】
柏井(須藤)


【評】
元気いっぱいの清滝ドラゴン。ファイトあふれるプレーでアイリンズを圧倒した。

先制点を許したことが、逆に清滝に火をつけた。動きが見違えるように良くなる。第1ピリオド6分39秒、福田慎からのパスを手塚祐が豪快にたたき込み、まず同点。続く7分56秒、今度は手塚祐のアシストで、福田慎が逆転ゴール。流れは一気に清滝に傾く。9分56秒には手塚祐が自ら持ち込みゲット。3−1とリードを広げた。

第2ピリオドは得点こそ奪えなかったものの、終始敵陣でプレー。試合終了間際には、岡本、斉藤が連続ゴールを決めるなど、最後まで果敢に攻め続けた。

◇小学の部≫準々決勝
           1 2 3 合計
清滝ドラゴン     1 1 2  4
青梅ジュニア(東京) 0 0 0  0

日光イースタン    1 2 2  5
中宮祠ブルーレイク  0 1 2  3

シチズンJr(東京) 4 0 3  7
安良沢ベガ      0 0 1  1

◇準決勝
        1 2 3 合計
清滝ドラゴン  4 1 2  7
日光イースタン 0 0 0  0

得点者
【清】
手塚祐(なし)(橋本辰)(福田慎)(福田慎、岡本)(岡本)
鷲橋(なし)、橋本慎(手塚祐)

◇中学の部≫決勝
    1 2 3 合計
日光東 2 1 1  4
日光  0 1 1  1

得点者
【東】
福田(伊藤)、福田(なし)(なし)、伊藤(なし)

【日】
土屋(星野周)


【評】
ディフェンス力に勝る日光東が、テクニックの日光を封じた。

地元同士の頂上決戦。絶対に譲れないという熱い闘志が火花を散らせた。開始早々から互いにはじき飛ばさんばかりのハードチェックの応報。日光東は第1ピリオド59秒、福田のミドルシュートで先制。一度は同点に追いつかれるが、7分58秒、パワープレーの好機に藤田がゴール裏から回り込み、技ありの勝ち越し点を奪った。第2ピリオドにも再び藤田がゲット。第3ピリオドは伊藤が決め、4−1と突き放した。

日光は自慢のスピードを生かし、積極的に攻め続けたが、日光東の守護神・石川の堅守に阻まれた。第1ピリオド3分9秒、土屋の同点ゴール1本に抑え込まれた。


◇中学の部≫準々決勝
               1 2 3 合計
日光東            2 2 3  7
千葉ジュニアペンギンズ(千葉)0 0 1  1

青梅ジュニア(東京)     0 1 1  2
中宮祠            1 0 0  1

日光             2 0 1  3
新横浜プリンス(神奈川)   0 0 1  1

◇準決勝
       1 2 3 合計
日光     1 2 0  3
青梅ジュニア 0 1 0  1

得点者
【日】
小栗(なし)、星野周(小栗)、土屋(星野周、直江)

【青】
島田(なし)


日光東       1 0 2 3
アイリンズ(神奈川)1 0 0 1

得点者
【日】
北条(伊藤)、福田(なし)、森田(細越)

【ア】
後藤(なし)


うれしさより安ど
「うれしいというよりほっとしましたよ」。小学の部で優勝した清滝ドラゴンの斉藤武助監督は、何より先に安どの表情を浮かべた。

実力ナンバーワンの前評価が、プレッシャーになっていたようだ。「子供のやることですから何が起こるか・・・」(斉藤監督)。勝ち進んでも言葉は常に慎重だった。

「手塚祐に岡本、攻守の柱はもちろん、みんな本当によく頑張った」。勝って当然の重圧から解放され、ようやく褒め言葉が出た。


宿敵相手に闘志満々
"宿敵の対決"を制し中学の部で頂点に立った日光東。大木敏幸コーチは「特に負けられない相手ですからね。選手たちの気合いがすごかったでしょう」と、胸を張った。

はじかれた相手は宙に舞うほどの激突。「引く気は全然なかった」(藤田諭主将)。トップスピードで迷わず飛び込んでいく。迫力満点のゲームにスタンドからは、何度も大きな拍手と歓声がわき起こった。


日光中・薄井敏夫監督代
(互角以上のゲーム内容も、相手GKの堅守に阻まれ惜敗)「せめてたんですけれどね・・・。選手たちはがんばっていただけに悔しい」

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土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp