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地元国体に燃える日光高校アイスホッケー部
日本代表監督の特別指導で自信
日光杉並木国体に向けダッシュ。日光高校アイスホッケー部(高久竜也監督、38人)
が来年 1月の地元国体に向け、例年以上の早い仕上がりを見せている。13日夜
には日本代表監督のカナダ人、デーブ・キング氏(47)に特別指導を受けるなど、
精力的にハードメニューをこなしている。
キング氏は 8月にアイスホッケーの全日本監督に就任した。1998年の長野五輪
まで監督を務めることになっており、日本チーム強化の目玉だ。五輪 3回、世
界選手権 5回出場のほかカナダ・ナショナルチーム監督を長年務めたキャリア
を持つ。この日の特別指導は県アイスホッケー連盟が要請、キング氏は「日本
の将来の選手育成になれば」と快諾した。
指導は、午後 8時から日光市内の霧降アイスアリーナで行われた。ミーティン
グに続きパックのキープ力などの基本動作から 1対 1、 2対 2、フォーメーショ
ン、スティックを落とした時の対応など、実技指導とホワイトボードを使いな
がら行われた。
キング氏は片言の日本語で「上手。やればできる。楽しくやろう」などと選手
にやる気を起こさせながらアドバイス。高橋淳一主将は「分かりやすい説明で、
実践に即したものばかり」と感激していた。
同部は今シーズン、 7月 5日から氷上練習を開始した。これまで駒大苫小牧(
北海道) など県外チームと練習試合45試合を行い、好成績を収めている。日光
高校で指導11年目になる高久監督は「今年はある程度計算が出来る。選手個々
の技術は高い。今後の課題は攻撃面での決定力をつけること」と話す。
今年 1月のインタハイでは、初戦で帯広白樺(北海道)に敗れている。今シーズ
ンは汚名返上のシーズンで、日光高校単独チームで臨むことになる国体少年の
部にも当然期待がかかる。
高久監督、高橋主将は地元国体を「もちろん意識しています。いい意味でのプ
レッシャーにしたい」と意気ごむ。キング氏の特別指導は選手にやる気と自信
を付けさせ"本番"への財産となったようだ。
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土屋 明仁(つちや あきひと)
akihito@j.dendai.ac.jp