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平和塔 コーナー
今年の日光の冬は例年になく熱い。それというのも、アイスホッケー日本リー
グで古河の活躍が目覚しいからだ。
17日現在で5勝1分け10敗でリーグ4位の成績。これまでは、1シーズン
せいぜい2、3勝。作シーズンはとうとう0勝29敗1分け、1勝もできない
まま最下位となった。
古河アイスホッケー部は1925年の創立。今年は創部70周年に当たる。5
0年代までは、各種の大会で優勝するなど「名門」の名をほしいままにしてき
た。ところが60年代に入ると、低迷の時代を迎えた。66年、日本リーグが
始まってからは良くて5位。6位の際下位が指定席になった。「負け犬根性が
染みついている」と手厳しい批評も浴びた。
何とか過去の栄光を、と関係者が駆け回ったが努力もむなしかった。弱いから
いい選手が集まらない。選手が来ないからますます弱くなる。悪循環である。
何年か前、古河のスタッフと話しをした時の「誘拐してでもいい選手を連れて
きたい」という言葉が印象的だった。
そんな古河を救ったのが、外国人選手の解禁。古河は前々からパイプのあるチェ
コからFWラディック・ガルドンとDFマイケル・マードルの2選手を招へいした。
今のところ2人の活躍が勝利の原動力だが、これがきっかけになって悪循環を
断ち切ることができるかもしれない。
前期最後の日光シリーズでは18、19日、本拠地・日光に西武鉄道を迎え撃
つ。久しぶりにアイスホッケーの街、日光が熱く燃えている。
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土屋 明仁(つちや あきひと)
akihito@j.dendai.ac.jp