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勝利の味が選手を強化

4位以上狙う古河


古河がやってくれた。前期の地元最終戦をこれ以上ない演出で飾った。

第3ピリオド残り30秒で捨て身の6人攻撃。怒とうの攻撃は、残り1秒で同 点、そして延長に入ると第3セットの高橋淳一が栄治の Vゴールを決める。古 河の選手たちは全身で喜びを爆発、観客の歓声と一体となって電工リンクの揺 れを感じるほどだった。

古河にとって延長は、今シーズン5戦目で3勝1分け1敗だ。さすがに池田正 幸監督も興奮を隠し切れない。「全員アタックも良く決めたし、客観的にすご いと思う。選手たちは疲れ切っているのによくやってくれた」と一気にまくし 立てる。目にはうっすらと熱いものがあった。

長年低迷に苦しんだものの、今期は「勝利の味」が選手強化を果たしている。 12年ぶりの外国人解禁でガルドン、マードルの2選手が加入。この日も大活 躍し、勝利に貢献。競ったゲームをすれば「勝利」の2文字が転がり込んでく ることも学んだ。斉藤欣元監督は「外国人加入でチーム内でのポジション争い、 ライバル意識が出て、精神面でも強くなっている」と分析する。

上位3チームの1角、西武から”金星”を2つ奪っただけに選手たちにとって 最高の自信になったはずだ。前期の残り試合は日本製紙、雪印の2戦で「4位」 は、ほぼ手中にしたと言える。前期だけで比較するのは無理があるものの、実 に24年ぶりの快挙となるはずだ。

前期最下位脱出を決め、池田監督は「シーズン終了時点で4位以上、そして、 その上も食いたい」と始めて大きな目標を挙げた。この日の粘り、執念で「古 河の復活シーズン」をアピールしたい。 (枝村 敏夫)

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土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp