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中禅寺ク貫禄勝ち
国体アイスホッケー成年予選 第51回冬季国体アイスホッケー競技会成年予選会は1日、日光市清滝の古河電
工リンクで開幕。1回戦1試合を行い、前年準優勝の中禅寺クラブが12ー3の
大差でレッドウィングスを下した。
序盤から地力に勝る中禅寺クラブのペース。第1ピリオド1分29秒、RW根元
が一人で持ち込み先制。これで勢いに乗り、立て続けにゴールを奪い6ー2とリ
ードした。第3ピリオド、スタミナが切れたレッドウィングスのゴールに、また
も襲いかかり5得点を挙げ好スタートを切った。
昨年の二の舞い心配
中禅寺クラブは1昨年以来のV奪還に順調なスタートを切った。始終相手陣内で
試合を展開する危なげない勝ちっぷりを見せた。
しかし「相手は古河OB」と昨年決勝の雪辱を期すだけに、岩崎一志監督の注文
も多い。「コンビネーションがいまひとつ。まだまだ詰めが甘い」と厳しい表情
を崩さない。
昨年の決勝はスピードでは上回ったものの決定力に泣いた中禅寺クラブ。松永政
徳主将は「今年もチャンスはたくさんあった。確実に決めなければ昨年の二の舞
いになる」と反省していた。
大敗も明るい兆し
開始15秒、レッドウィングスは、いきなりマイナーペナルティーを犯し、劣勢
を強いられた。「先制点で波に乗りたかった」ともくろんだ田中和義監督代行は
出ばなをくじかれた。
そんな中にも光明があった。今年加入した新鮮力トリオの活躍。2得点を挙げた
大栗善広、ゴール前の詰めが良く、2点目をたたき出した谷津友章、大栗をナイ
スアシストした伊谷真二の3人だ。田中監督代行は「3人には足(スピード)が
ある。もう少し得点力をアップできれば、楽しみです」と大敗の中にも収穫を得
ていた。
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土屋 明仁(つちや あきひと)
akihito@j.dendai.ac.jp