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不振脱却なるか県勢

全国高校スケート19日開幕


「風になれ 氷に刻む この瞬間に」をスローガンとした、第45回全国高校スケート選手権大会(インタハイスケート)は19日(開会式のみ)から5日間、群馬県の伊香保ハイランドスケートセンターと前橋市の県総合体育センター屋内スケート場の2会場で行なわれる。34都道府県から過去最多の312校が参加、1290選手がスピード、ホッケー、フィギュアの3競技に力と技を競う。本県からは、役員、監督、コーチ、トレーナー15、選手39(スピード14、アイスホッケー22、フィギュア)の総勢54人が参加する。近年不振に陥っている本県勢が全国の大舞台で強豪相手にどこまで食いついて行けるか、有望選手の紹介と各競技の行方を探った。


北海道勢と互角 4強を アイスホッケー

昨年、よもやの初戦敗退を喫す日光の巻き返しに期待がかかる。雪辱に向け1年間、陸上トレーニングにウェートトレーニング、氷上練習と北海道勢に走り負けない体力をつけてきた。

10月の北海道・釧路遠征は2勝2分け、11月の札幌遠征では、5戦全勝と負けなし。今回の第2シード・釧路江南との練習試合では5‐4と勝っているだけに、今年の日光はひと味違う。

特に力を着けたのがDF陣。第1セットから第3セットまで穴がない。GK小島も世界ジュニア最終選考に残るまでに成長。第1セットは高橋淳主将が守備のかなめ。第2セットは広内、我妻がゴール周りを堅める。

攻撃陣は第1セットに期待。小平憲がゲームを作り、得点力ある高橋鉄、小平大につなぎゴールを狙う。第2セットも門馬からのパスから両ウィングの桜井、星野紀が得点へと結び着ける。高久竜也監督は「第1セットは得点力があり、第2、3は失点がない。最低四強以上が目標。今年は北海道勢と対等に戦える」と自身をのぞかせる。

19日の監督会議で組合せが決まるが、3連覇を狙う第1シードの駒大苫小牧(北海道)が頭一つ抜き出ている。2年ぶりに関東王者に返り咲いた日光、釧路江南、釧路工などの北海道勢が追う展開だ。


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土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp