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氷溶かす熱戦誓う

各競技今日火ぶた


全国高校スケート 「風になれ 氷に刻む この瞬間に」をスローガンに第45回全国高校スケート選手権大会(インタハイスケート)が19日、榛名山のふもと、群馬県伊香保町で開幕。23日までの、5日間にわたり、34都道府県から過去最多の312校、1290選手が、スピード、アイスホッケー、フィグュアの3競技に熱い戦いを繰り広げる。同町では、10年ぶり3度目の開催。午後2時から同町役場内の観光会館で開会式が行なわれ、選手、役員ら約400人が参加。会場が手狭なため、本県からは旗手の高橋淳一・日光アイスホッケー部主将と選手3人が参加した。

スピード、フィギュア、アイスホッケーの前年優勝校に続き、北海道、青森と北から各都道府県高体連旗を揚げた旗手が入場。本県の高橋旗手は39選手を代表して茨城に続き9番目に堂々と行進した。

山崎猛全国高体連スケート専門部長の開会宣言、優勝杯返還に続き、久野猛全国高体連会長らがあいさつに立った。最後に地元・嬬恋の永田浩スケート部主将が「日ごろの成果を発揮し、生涯の思い出となる大会にします」と力強く宣誓した。

本県旗手を務めた高橋主将は「始めての経験だったので、少し戸惑ってしまった。無事終って良かった」と胸をなで下ろしていた。本県のプラカード嬢を務めた、渋川女の竹内繭子さん(2年)は「栃木県勢のことは良く分からないが、頑張っていい成績を残してもらいたい」とエールを送っていた。

この日は開会式だけ行なわれ、大会第2日の20日から各競技が一斉にスタート。スピードは5種目の予選を行ない、本県勢は男女10選手が出場する。男子1500メートルの渡辺賢一(日光)、女子500メートルの羽右真弓(同)が決勝進出に挑む。フィギュアは男子・岡本晃(今市)と女子・野田薫(作新)がショートプログラムに出場する。

 

全国高校アイスホッケー大会
[場所]伊香保ハイランドスケートセンター A:Aリンク B:Bリンク (日時)     20|21| 22|23            |  |   |      駒大苫小牧(北海道)━━━┓|   |       B10:50B┣━┓  | 釧路緑ヶ岡(北海道)━┓ ┃ ┃  |       A8:30┣━┛ ┃  | 八   戸(青 森)━┛   ┃  |           B8:30┣━┓| 北   海(北海道)━┓   ┃ ┃|      A10:30┣━┓ ┃ ┃| 東   北(宮 城)━┛ ┃ ┃ ┃|        B 8:30┣━┛ ┃| 郡山北工業(福 島)━┓ ┃   ┃|     A 12:30┣━┛   ┃| 白樺学園 (北海道)━┛     ┃|           B 14:10┣━┓ 武   相(神奈川)━━━┓   ┃ ┃        B13:10┣━┓ ┃ ┃ 八戸工業 (青 森)━┓ ┃ ┃ ┃ ┃     A 14:30┣━┛ ┃ ┃ ┃ 釧 路 工(北海道)━┛   ┃ ┃ ┃          A 8:30┣━┛ ┃ 水戸短大付(茨 城)━┓   ┃   ┃     A 16:30┣━┓ ┃   ┃ 早稲田実業(東 京)━┛ ┃ ┃   ┃       A 13:10┣━┛   ┃ 渋川工業 (群 馬)━━━┛     ┃             B 10:00┣━ 蔵   王(山 形)━━━┓     ┃       A 15:30┣━┓   ┃ 日   光(栃 木)━┓ ┃ ┃   ┃      B 8:30┣━┛ ┃   ┃ 帯 広 農(北海道)━┛   ┃   ┃         A 10:50┣━┓ ┃ 八戸工大一(青 森)━┓   ┃ ┃ ┃     B 10:30┣━┓ ┃ ┃ ┃ 軽 井 沢(長 野)━┛ ┃ ┃ ┃ ┃       B 15:30┣━┛ ┃ ┃ 愛   知(愛 知)━━━┛   ┃ ┃           B 16:30┣━┛ 北富士工業(山 梨)━┓     ┃     B 12:30┣━┓   ┃ 盛岡中央 (岩 手)━┛ ┃   ┃        A 8:30┣━┓ ┃ 八戸商業 (青 森)━┓ ┃ ┃ ┃     B 14:30┣━┛ ┃ ┃ 埼 玉 栄(埼 玉)━┛   ┃ ┃          A 8:30┣━┛ 苫小牧工業(北海道)━┓   ┃     B 16:30┣━┓ ┃ 日章学園 (宮 崎)━┛ ┃ ┃       A 10:50┣━┛ 釧路江南 (北海道)━━━┛
アイスホッケー

日光、初戦は帯広農(北海道)

開会式に先立ち、アイスホッケーの監督会議が開かれ、組合せが別表の通り決まった。本県代表の日光は20日の1回戦で帯広農(北海道)と対戦する。

会議には参加26チームの監督、選手ら約80人が出席。3連破を狙う駒大苫小牧(北海道)、去年準優勝の釧路江南(北海道)がシードされ、予選抽選の番号順に抽選が行なわれた。昨年、初戦敗退を喫し、雪辱に燃える日光は高橋淳一主将が本抽選で5番目にくじを引き、シード校のいない、比較的恵まれたブロックに収まった。

初選は北海道ベスト8の帯広農。守りの安定している日光が力は上だが、帯広農は全道選手権で昨年3位の苫小牧南を破っての出場だけに、油断は禁物。

高橋主将は「昨年の二の舞いは踏みたくない。ミスを少なくして勝ち、優勝を狙います」と意欲を見せていた。

北海道の一角を崩せば、2回戦で蔵王(山形)と対戦、ここの突破は確実だ。準々決勝では”東北の雄”八戸工大一(青森)が待ち受ける。9月の青森遠征では5‐2と勝っているが相手GK橋本は世界Jr代表選手。容易には得点させてくれないだろう。少ない得点チャンスをものにできるかがカギ。

準決勝では第2シードの釧路江南か苫小牧工(北海道)の勝者が有力。釧路江南には北海道遠征で5‐4と勝っており、選手たちは自身を持っている。高久竜也監督は「ヤマは恵まれたと思うが、初戦の相手はなめてかかれない。選手の気持ちを充実させ、四強以上を狙う」と気を引き締めていた。

日光と反対のブロックは、第1シード駒大苫小牧と釧路工、白樺学院の北海道勢3校の争いとなりそうだ。


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土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp