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古河、西武に0‐8完敗


日光霧降(西武3勝)

西武鉄道(11勝1分け2敗)2 2 4 |8
古河電工(4勝8敗)    0 0 0 |0
スポット

次こそ先制ゴールを 古河 村上

終了2分前だった。リンクに立つナンバー10に、スタンドから「何とかしてくれー」 と、若い女性ファンの悲痛な叫びが投げ掛けられた。古河の若きエース、CF村木裕幸。 ゲーム終了後、控え室で悔しさをかみしめながら「確かに...。次こそ自分がやらなくては」とつぶやいた。

「チームを変えられる自信があるからはいった」。そう言い切る村上。実質2シーズン目の今期、アシストポインとは26の3位(17日現在)。ゲームメーカーとしての活躍は、ゴールゲッターのガルドン、ディフェンスのかなめマードルとともに、快進撃のけん引車となってきた。

だが、古河の勢いは止まりかけている。後期も半ばを過ぎた今、両外人は反則覚悟の徹底したマークにあい、動きを封じられる場面が目立ってきた。池田正幸監督の「他のセットのさらなる奮起に期待」の声は、看板の第1セット、中でもチームを担う村上に向けられた言葉だろう。

むろん村上自信も激しいチェック、容赦のないエースつぶしの洗礼を受けている。しかし、それを跳ねのけてこそ真のエースだ。「先手必勝。会心の先制ゴールこそが嫌な流れを変えるのでは」との問い掛けに、村上は「期待して下さい」とだけ答えた。(久保正洋)

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土屋 明仁(つちや あきひと) ME akihito@j.dendai.ac.jp