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4強目指し猛チャージ
県ない唯一の女子アイスホッケーチーム、セキスイJAPOが23日から札幌市で行なわれる第15回全日本女子アイスホッケー選手権大会に関東代表として出場、全国の強豪相手にし列な戦いを展開する。9年連続出場となる同チームはこれまでベスト8位が最高。今回は「4強入り」の相言葉を上げているだけに大会直前の練習にも熱がこもってきた。
9年連続関東代表若さで全国挑戦
男子顔負けのスピード、ケガをも恐れぬ激しいボディーチェック。ヘッドギア越しにのぞかせる鋭い眼光は優しい女性のそれではない。普段はさわやかな笑顔いっぱいの彼女たちもリンクに立つと勝利に向け力強くスティックを握る。
今期はアーデル霧降りのオープンと同時に練習を始めた。「若いチームなので基本練習を中心に鍛えたい」と川瀬晃一監督の指示の下、スケーティング、ダッシュに時間をかけた。例年より練習量を増やし、氷の感触も十分つかんでいる。
チーム20人の平均年齢は19歳と若い。秋田さおり(日光)、植竹綾(同)、原真理子(中宮司)の”中一トリオ”が新加入し一気に若返った。川瀬監督は「チームが活性化した。試合をしながらどれだけ成長してくれるか」と3人が起爆剤となってくれるよう期待を寄せる。
難しさもある。社会人から中学生まで、年齢も環境も違う選手達が全員顔を合わせるのは週2、3回の練習に限られる。薄井美穂主将は「練習の後、自分から食事に誘ったり、遊びに出かけたりしてチームの和をつくるように心がけている」とまとめ役としてメンバーを引っ張る。
全国切符のかかった1月の関東予選の対筑波大戦。集中力がとぎれることなく、7ー1と大勝した。得失点差で全国行きが危ぶまれただけにこの一生は大きかった。
札幌には各地区を勝ち上がってきた強豪が集まってくる。勝ち上がれるかどうかは持ち味の「若さとスピード」をいかに生かし切るかにかかっている。川瀬監督は「CFの斉藤亜紀(積水ハウス)を軸にシュートアンドラッシュでひと暴れしたい。とにかく走り負けることのないように」と意欲を見せた。
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土屋 明仁(つちや あきひと)
akihito@j.dendai.ac.jp