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古河、自力で4位
天敵・新王子に逆転勝ち
はい上がり来季へ光
今シーズンの古河は、まさにドラマをつくる。地鳴りのような拍手と歓声にリンクが震憾(しんかん)。天敵・新王子を下し、自力でもぎとった4位は黄金の輝きを放っていた。
「何とかなるもんですね」。池田監督が声を弾ませる。興奮で顔は紅潮していた。今期揚げていた4位以上と全チームから白星を挙げること。そのすべてを、しかも地元最終戦でクリアできたのだから、喜びもひとしお。
この日、古河は0ー2となりながらも緊張の糸は切れなかった。「立ち見までしてみに来てくれる皆さんのためにも、あそこで終るわけにはいかなかった」と、長谷川伸樹主将。ファンの熱い思いをがっちり受け止める力強さがあった。
今期の大躍進はガルドン、マードルの両選手によるところが大だが、若手の成長も著しい。この日、4点目を決めた今章弘をはじめ伊勢泰、高畑範之ら20代前半の選手たちの大頭抜きには、苦しい終盤を踏ん張り切れなかったはずだ。
長谷川主将は「さらに上を狙いそうな予感がします」と答えた。明るい材料が増えてきていることは確か。残り3試合をきっちり戦い、今期を一層希望の持てるシーズンにしてもらいたい。8シーズン連続最下位のどん底からはい上がってきた古河を見守るファンも、それを期待しているはずだ。(久保 正洋)
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土屋 明仁(つちや あきひと)
akihito@j.dendai.ac.jp