県アイスホッケー 第51回県アイスホッケー選手権大会は6日夜、県Aグループ所属の8チームが参加して日光市の日光霧降アイスアリーナで開幕、A、Bブロックの1回戦2試合を行なった。
開幕ゲームの今市高ー宇都宮クラブ戦は、パワープレーなどを生かし第1ピリオドに5点を奪った今市高が、第2、3ピリオドに追い上げた宇都宮クラブを8ー5で下した。Bブロックの日光市役所ーレッドウィングス戦も、第1ピリオドに3得点とリードした日光市役所が5ー4で逃げ切った。
【Aブロック】1回戦
今市高 5 0 3|8
宇都宮クラブ 1 2 2|5
得点者
【今】福田(小島、香取)
星野(なし)(野原)
山谷(なし)
柏木(小島)
野原(星野)(杉尾)
小島(なし)
【宇】神部(小松)
小松(神部)(斉藤)
グレマード(石塚、斉藤)
立木(小松、グレマード)
【Bブロック】1回戦
日光市役所 3 1 1|5
レッドウィングス 0 3 1|4
得点者
【日】星野(なし)
山本(金子)
金子(山本)(なし)
木野内(金子)
【レ】谷津(福田)
赤羽(なし)(山本)
川津(赤羽)
主力メンバー欠く
伝統を誇る宇都宮クラブは、主力メンバーを欠き初戦で涙をのんだ。部員18選手のうち集まったのは10選手。さらにオーダー用紙に主力選手の記入洩れもあり、9選手で戦う羽目に。石塚隆之主将は「皆仕事があるから集まるのは大変。日光は遠いし、空気も薄い」と敗戦にガックリだ。
この中で気を吐いたのが作新高2年生で最年少の神部憲司。鋭い滑べりとスティックワークで1ゴール、1アシストを奪った。父親の仕事で小学校時代を日光で過ごし、アイスホッケーを覚えた。宇都宮に戻ってからも競技の味が忘れられず宇都宮クラブで続けている。
高校では剣道部(2段)に所属し文字通り”両刃使い”。「ホッケーは激しい当たりが魅力。ゲームは負けたが、きょうは納得できるプレーができた」
白星に会心の笑み
県公式戦で今市高が久々に白星を上げ、選手達は会心の笑みを浮かべていた。今シーズンは、関東大会初戦で日大高(神奈川)に勝ったが、県内ではインタハイ予選などで王者・日光高と戦う”宿命”だけに勝利の味はなかなか。
この日は卒業した3年生4人が助っ人として出場したものの、新主将の星野豪陽、野原雄介、柏木芳浩ら新チームの主力が個人技やセットプレーで次々とゲット。高校からスティックを持った選手も活躍し、今後に期待を持たせた。
来年の北海道・釧路インタハイでは出場枠が、関東ブロック制となり、これまで本県代表として日光高のみが出場していたが、今市高にもチャンスは十分だ。仁野平智明監督は「ぜひインタハイに出場したいですね。陸上トレーニングや各地への遠征を積んで実力をつけたい」と好感触に大きな目標を揚げた。