旧ページ: プラティケリウム ビフルカツム 2号


旧ページ: プラティケリウム ビフルカツム 2号

Platycerium bifurcatum (Cav.) C. Chr. subsp. bifurcatum Hennipm. & Roos

ビフルカツムはオーストラリアの東海岸沿いの地域に広く分布するビカクシダです.分岐した細長い(斜)上向きの胞子葉と縁に浅いきれこみのある貯水葉が特 徴です.胞子葉の先端部は垂れ下がることが多いのですが,まれにそのまま真っ直ぐに伸びる個体もあります.胞子葉の寿命は比較的長く,2~3年です.一 方,貯水葉はというとこれも上方あるいは斜め上に向かって短く伸びます.貯水葉は伸長が完了するとすみやかに枯死して茶色に変色します.
また,ビフルカツムは用意に子株をつくります.購入してそのまま何年も放っておくと親株をとりまくように子株が成長してボールのようにビカク玉が出来あがります.
ビフルカツムはビカクシダ栽培に入門する者としてぜひともおさえておきたい品種で,最も栽培容易な品種です.これを知らずしてビカクシダを語ることなか れ.ビカクシダ栽培の基本中の基本です.水のやり過ぎに気を付けていればご機嫌です.環境適応力も非常に強く,暑さ寒さ,日照の強弱にも非常によく慣れて くれます.さらに園芸品種が多く,さまざまな品種をコレクションするのも楽しいでしょう.とくれば,もうビカクをやってみるしかありませんな.

1999年10月30日,仕事帰りに購入
購入理由
実はこの株,半年以上前からお店の中に吊り下げられていたものです.まわりのビフル達がどんどん入れ替わっていくのにこれだけ残っていました.と同時に,なんかビフルではないような気が...ちょっと気になったので買ってしまいました.

購入にあたって注意したこと
・病害虫の有無
害虫はぜんぜんついていませんでしたが,胞子葉の葉脈だけがまだら状に黒っぽくなっているのが気になりました.もしかしてウイルス? 2株植えなのですが片方はなんでもないし,成長に障害は起きていないし.菌か何かに感染してるのかな? ちょっと不安なので殺菌薬を散布してから部屋に取りこむ予定. >> 解決(何でもありませんでした)

えー,ビーチーじゃないのー?
こんな上向いてピンとまっすぐな胞子葉のビフル見たことないしー.過去に出た貯水葉をみたら,すごく切れこみが深い時期があったしー.でもやっぱりビフルなのかなぁー.


栽培のコツ
水やり
かなり乾燥気味です.「あ,しおれてる.たいへんたいへん.」というときに潅水しています.が,すこぶる調子がいいです.
置き場所
日照はやや強めに,午前中に直射日光/午後は明るい日陰がよい.風通しをよくする.
栽培の記録
2001年3月17日
先日の暖かだったときに大量に水をやりました.すぐに葉に水がまわったようで,へなへなと垂れていた葉はかなり生気を取り戻しました.しかし依然として芽は固まったまま.
2001年2月28日
ベランダ越冬実験中です.ここ3ヶ月で潅水したのは1月に1回ごくわずか潅水したのみです.そのためか,胞子葉はかなりしなびていてだらしなくだらんと垂れ下がっています.写真では完全に枯れている葉にしか見えませんが,これは表面の星状毛が反射した光が写り込んでいるだけで,葉自体にはちょっとだけ生気があります.

ちょっと伸びかかっている貯水葉や胞子葉は,11月下旬に成長しようとしていたものですが,現在は完全に止まっています.近くで観察してみると,芽が枯れている様子はなくわりとふっくらとしていて元気そうです.風雪に耐え無事冬を越せそうです.

なお,最低最高温度計(?)によると最低気温は1度Cとなっています.
2000月10月29日
1号と同じくこいつもベランダに居残り中.

こいつもやはり秋になってから活動が活発になってきました.小株が育ちましたね~.
2000年7月16日
ベランダの一番奥で“手が届かない”のでこんな写真.しっかり新しい葉が大きく出てきて元気です.子株も1つ出てきました.ビカクって丈夫ですね~.
2000年4月30日
こいつは冬の間1回だけ水をあげました.枯れちったかなー?
1999年10月30日
まだ最低気温10度以上あるし,もうちょっと外にいてね.