2008年のナンバーワン! ブルーアマリリス

だいぶ前の出来事ですが、ブルーアマリリス こと Worsleya rayneri(ウォルスレヤ・レイネリ) が咲きました!多肉の会の業者巡りバスツアーに参加し、信州のHCガーデンで苗を入手したのは2003年の5月。それから5年で開花。

入手当初は葉っぱも少なくバルブも細く、他の参加者からは「ねぇねぇ、それスーパーで買ってきたネギみたいだね」と言われてしまうようなありさま。家に着いてさっそく鉢を開けてみたら、やっぱり根ぐされしていて、かろうじて生きているっぽい根っこが2,3本あるような状態でした。祈るような気持ちで植えなおし倒れないように支柱を立てたり、日光の貧しいベランダのなかでもとっておきの特等席に置いてあげたり。栽培情報を調べているうちに、この用土じゃダメだな、この鉢の大きさじゃダメだな、と不安になり、まだ新しい根っこも出てきていないのに何度も植え替え。あれやこれやとい ろいろ世話の仕方を試してはご機嫌を伺っていたのが今となっては懐かしいものです。

栽培情報がとても少なかったので、友人から聞く自生状態の話から想像したり、海外の栽培家がネットにアップしている写真を食い入るように見たりして。写真なんか、花はいいからもっと根元を用土を見せろっ とか思いながらネット中しらみつぶしに探しあさっていました(笑)。

用土とか:

・水はけがとっても良い用土

・根っこに新鮮な空気が届きやすいような用土と鉢

・そんな用土や鉢に保水性など期待しない

以上。あとはその用土に合わせた世話です。水はけがとっても良いのですぐ乾いてしまいますが、そこは根性と愛情でカバー。それでも追いつかない場合は「たまには生命の危機を感じろやーっ」ということで植物に応対してもらいます。甘やかしていいことはあまりないですからねぇ。

 

今年は肥培に心がけ発酵油粕の玉っころを大量に。その甲斐あってかバルブは太り葉っぱの幅も広 くなり枚数も増え、機嫌よく育ってくれていました。ところが、お盆の頃に一瞬葉っぱの出が止まり「???」と思ったことがあり、「もう肥料いらないっ て?」などと思ったりしていたのですが、それがきっとつぼみが現れる前兆のようなものだったのでしょう。つぼみを確認したのは8月22日(金)。うーん金曜日だったかぁ。今となっては何で休暇をとったのかも覚えていませんが、もしかしたらウォルスレヤが休みをとるようしむけて いたのかもしれません。以心伝心(笑)?

そしてつぼみ発見から約1週間後に開花。ちょうど週末でグッドタイミング。偉いですねー。よしよしいい子いい子。 

花色はパッと見は青いのだけれど、ずっと見ているとピンクに見えてくるといった感じです。紫水晶のような感じ。自分が名づけるとしたら「Worsleya amethystina」にしたかな?

 

開花のコツが分かるまではまだ何年もかかりそうですが、おそらく、

・成長シーズンはしっかり肥培

・冬季に乾燥気味に管理(温度は10度C前後)

でいけるんじゃないかという予感が。 あくまでも予感です。来年も咲いてくれたらいいなー。

 

後でギャラリーに写真を投稿します。が、枚数が多いので疲れそう。。。

 

「枚数が多いので」。。。で思いだしたんですが、この花の写真を撮影していたとき「何枚撮っても撮り足りない」という気分だったんですよね。200枚ほど撮ったんですけれども。

よくよく考えてみると、

1.この貴重な開花の機会に、咲いている姿やディテールをいかに記録に残すかと必死になっている

2.しかし、いくら撮影してもその想いかなわず

ということなのです。きっと。

撮影技術が及んでいなかったことはもちろんあるのですが、でも、それだけでは説明することが出来ないどうしても写真に残すことが出来ない「雰囲気」というものがあって、それがどうしても記録できなかったんですねぇ。花弁の微妙な色彩の変化や立体感。微妙な透明感や存在感。そんなこんながどうしても記録できなかったんです。それが唯一の心残り。かなぁ。

また次に咲いてくれたときも同じことで悩みそうです。