リドレイ雨樋仮説

リドレイの水分獲得法とその周辺に関する仮説です(というよりほぼ事実かもです)。

自生状態ではどうやって水を得てるんだろうか、と入浴中のリドレイをしげしげと観察していたところ、突如として理解。

Platycerium ridleyi

まず注目したのは芽の付近の貯水葉の構造。葉柄を下からサポートする襟のような形になってます。雨が降ったらここで雨水回収して水入ってきますよね。そしたら、茎を伝って水分が根元に行き渡りそう。

ふ〜ん、と思いつつ、もう一つの注目ポイントに気付き。特に付け根で顕著ですが、葉柄が雨樋のような形になっているところ!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

溝、上向いてるし、これって完璧雨水が伝わる用じゃん、、、。と思って徐々に葉の先の方に目を配らせると・・・

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむっ!!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむむっ。葉柄を軸にして上向きにまるでロートのようにひろがる葉。

雨水 ⇒ 葉に当たる ⇒ 葉柄に伝わる ⇒ 葉柄の雨樋を伝わり ⇒ 芽の部分(茎の部分)に到着

ぎゃーっ、カンペキ、雨水回収システムじゃんww
リドレイすげー!伊達に葉っぱが上向いてるわけじゃなかったんだ!!
流しソーメンできるじゃん!!!

脳に電撃が走り一気に活性化しました笑(これっていわゆるアハ体験ですよねー)。

 

ということで、リドレイの水やりって、ようするにこういうことではないか、と↓

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

あぁぁ、そうするといろんなことが理解できてくるような気が。

★リドレイの葉が上向きに育つのは雨水を集めるため。カッコつけてるわけではない。

なんでリドレイの葉はこんなに細かくて上向きなのか、ずーっと意味を探していたのですが、それは雨水を確実に回収するためなんですねー。雨水を回収するんなら、切れ込みのない大きな1枚のシート状の葉のほうがいいじゃないか、と思うかもしれませんが、それだと空気抵抗が大きくて葉がダメージ受けやすいし、強度的にあまり大きな葉にできないし、葉面の温度も上がりやすそうだからきっとダメ。やっぱり細かい切れ込みの入った葉のほうがメリット大きいです。

★リドレイは上に向かって育つビカクシダ

リドレイって板に横向きに着けても、年月経つとグイーっと株全体が上を向いてきちゃいますが、それはもともとリドレイは上(直上)向きに育つビカクシダだからではないかと。”上向き”の自生写真をよく見かけますよね。以前から「こんなんでどうやって水を得てるんだろう」と思ってたのですが、まるっきり問題ないんですね〜。普通に葉柄を伝ってきた雨水を芽の部分から取り込むことができるんですから。

貯水葉の隙間にはゴミが溜まることはないだろうけれど、毎日雨が降ってれば水分は維持されそうだし、根の生育にもそれほど問題なさそう。そうかぁ、リドレイは水分少ない状態にも多少耐えるけど、水をやるとよく反応して育つし、「水好きだよね〜」と思っていたことにもこれで納得がいきそう。

板に横向きにつけている状態では、芽の部分に水をやっても根元には十分に水分が行き渡りませんから、水不足で衰弱してしまいます。やはりバケツにつけたりしたほうが良さそうです。

リドレイは板につけるんだったら、板を平置きの状態にして、リドレイの芽が上向きになるようにしたほうがいいのかも。あえて板に付けず、鉢植えにしたほうがよく育つかも。

 

はぁ〜、そうかそうかぁ。なんだかいろいろ実験したくなってきました。もう一株ゲットしてみようかな。

っと、エラそうにつらつら書いてみましたが、これってふつーに既知の常識でとくに目新しい事実ではなかったりするんでしょうか。。。?だとしても、だれにもどこでも教えてもらったことないし〜。

ふと思い浮かんだの

ふと思い浮かんだのですが、いつも風がふいているような環境ですか?季節的に、乾いた風が吹きつづけている環境でもこうなるかもしれないです。うちでは若い胞子葉の葉の先が茶色になってしまうことがあります。菌、、、かな、ちょっとはっきり分かりませんが。

実家地方で吹くから

実家地方で吹くからっ風が、木の枝から水分を奪い枯らしてしまう、というのを何度も見ていたので、4月5月の乾燥した強風が悪さをしているのかと思ったり、、。もう6月になって風はだいぶ落ち着いてきましたね。あとは強風でできた傷から菌に感染したりとか。。

何年か前までベンレートを使っていましたが、ビカクに薬害がでたことはなかったように思います。2年前にモスピラン・トップジンMスプレーに切り替えました。理由は、もう出来合いのもので楽だから・・・笑。サボることがなくなったためか効果もよく出ていて、いつの頃からか蔓延しだしていた菌の感染症はすっかりなりをひそめています。今年からはハダニにも効くらしいGFモストップジンRスプレーを使っていますよ。

水苔の量は悩みますよね〜。けっこう水好きなんじゃん、と思って水苔の量を増やすと今度は伸び悩んだり、なんかもー、って笑

ありがとうございま

ありがとうございます〜。 シーズン初めの貯水葉展開、うまく展開するかどうか心配になりますよね。

うちのビカクを見てる感じでは、最初の貯水葉がうまく大きくならなかったり、貯水葉の先端部分が大きくならずにしょげてしまう場合は、根が傷んでいることが多かった気がします。

今年はアンディヌムの調子が悪く(たぶん水のあげすぎ)、最初の貯水葉が小さくなりそうです、、(悲)。

久々にミズゴケに竹串をさしています。ときどき竹串を引き抜いてみて水分の様子を観察し、竹串が生乾きになってきたら水をやる、っていう具合にしています。

菌に感染した場合も先端部分がしょげてしまうかもしれません。うちは梅雨入り前あたりから11月ぐらいまで2〜3週間に1度ほど殺菌剤を散布しています(強い薬剤では葉が焼けてしまいます(ベニカXとか))。

イオナンタ塊、きれいに色づいてますね〜

”納得”いただきま

”納得”いただきました~!ご支持ありがとうございます!!