そろそろ大晦日
先日、リドレイ1号のメンテを行いました。前回の根腐れメンテでヘゴ板につけなおしてから8年と半年が経ち、なんとなくそろそろメンテした方がいいのかな?と思っての作業でした。きっと、球体の中心部に仕込んだミズゴケが劣化して根腐れもしてそうだなぁー、と心配しながら、球体上部の古い貯水葉を1枚また1枚と切りとってみましたが、なんと、中心部近くでは大量の根が張りめぐっていてカチカチの塊のようなものができていました。そしてその塊はヘゴ板にがっちりとくっついていて、とても剥がせなそうな様子。もう根は生きてはいないかもしれないけれど、腐ってはいない状態です。せっかくこんなにしっかりと根が張っているんだから、このまま封印かな・・・(笑)というわけで、けっきょくリドレイの球体をうすくミズゴケで包みこむだけで作業終了とあいなりました。
途中、せっかくの機会だからというわけで、球体側面部分の貯水葉を取り除いてみたところが下の写真です。2013秋〜2014春にかけて成長した貯水葉の表面にはもう根が伸びていました!そして枯れた貯水葉はしっとりと水分を含んでいました。リドレイを持ってみてかなり軽かったので、もう水が切れているのかと思っていましたが、内部がまだこんなにしっとりとしているとは。リドレイの枯れた貯水葉にはまったく貯水能力がない、とこれまでずっと考えていたので、これは意外なことで驚きました。スポンジ構造はほとんどないと思いますが、スポンジ構造だけが保水に役立っているわけではないようです。まさにシールドリーフ。
仕上がりは↓の通り。ストックしていた遮光率45%の黒ネットがミズゴケの支持にちょうどいい具合です。通気性も確保できるし、水をかければミズゴケが水分を吸ってくれます。床に広げたネットにミズゴケを薄く伸ばしてそこにリドレイをうつ伏せに寝かせ、新しい葉を傷つけないように気をつけてグルっと一気に巻いて。ミズゴケの硬さや見てくれなど、2,3回ぐらい試行錯誤してなんとか納得のいく出来になりました。さいごに有機肥料を茶袋に入れて置いてみました。胞子葉のボリューム感が増したらいいんですけど。
今シーズンの貯水葉が伸びはじめています。遮光ネットを覆い尽くして分からなくするほどに大きく展開してもらいたいです。
↓おまけ写真。新たに咲いたカトレア。ヒヤシンスの香りがしてかなり気に入っている花。C. Hawaiian Jewel 'Fuji'
右側の2輪で咲いている花は C. Hawaiian SnowFlake
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