おしらせ&更新情報

2022年2月25日(金)

Youtubeチャンネル ビカクシダのおと。ビカクシダノート、ビカクシダの音。ビカクシダのある日々やビカクシダのささやく声を、ちょっとずつ書き留めていくノートのようなチャンネルになったらいいなあ。そのほかのSNSなどは Twitter | Instagram のみ。

 

2018年12月16日(日)

事後報告。勝手ながら、設置目的が達成されたと判断し teacup掲示板を永久停止しました。今後はご質問などはTwitterへお気軽にどうぞ。

2018年2月6日(火)

httpsに対応しました。https://platycerium.sakura.ne.jp/

2018年1月26日(土)

スパムが酷いので、ユーザの新規登録は一時的にご要望に応じて手動で行うようにしています。

2016年11月27日(日)

Instagramはじめました> plachang よろしくお願いします。放置していた twitterもちょっとつぶやき出しました> plachang こちらもどうぞよろしくお願いします。

ペルー、巡礼、2017。

Platycerium andinum Baker

巡礼 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/巡礼

巡礼じゅんれい、英: pilgrimage)とは、 日常的な生活空間を一時的に離れて、宗教の聖地や聖域に参詣し、聖なるものにより接近しようとする宗教的行動のこと。

 

1998年初春に開設した『俺のビカクシダ』。いま20年目の真っ只中。なにか新しいことをしてみたい、といくつか考えていることがあるのだけれど、そのなかからセレクト。アンディヌムに逢いに、ペルー巡礼。

Platycerium andinum

Platycerium andinum

本当にビカクシダが、アンディヌムが好きな人なら、この姿を目の当たりにして畏敬の念を抱かずにはいられない。

一切の邪念が刹那消え去る。アンディヌムだけが意識に残留する。あのとき、自分とそれ以外との境界までもが消え去っていたのではないだろうかと、いま思い返してみるとそんな気もする。日本から遠路はるばる往路33時間をかけて逢いに来て、腕を伸ばせば、ついにすぐそこに、手が届いて触れることができるのに、いざそうしようとするとどうしても決心がつかずためらってしまう。

Platycerium andinum は、もはや宗教である。

 

・・・云々

 

P. andinumは自生地では激減傾向。アンディヌムが好む Quinilla(キニージャと発音(スペイン語発音))という木があるのだけれど、それが建材として伐採されまくっているのが一番の原因。今回、おまえは自生個体数の現地調査をしているのか!という勢いで写真撮影をしたが、発見した株のじつに7割ほどがQuinillaの木に着いていた。つまり、Qunillaが消えたら、アンディヌムの7割が消えると言っても過言ではない。なので、もし「伐採されたQuinillaについていたアンディヌムを救護すれば良いじゃないか」と思ったのであれば、それは問題解決の本質ではないことに注意したい。下手をしたら、この貴重な植物をさらに窮地に追い込むことにもなりかねない。そのような状況はなんとしても避けたいものだ。

現地では地元住民らによる、Quinillaの森を守ろうとする政府管轄下の森林保護活動が何箇所かで見られたが、なかには海外の政府からも資金を得て活動している、とても意識の高いグループもあった。彼らは、周辺地域における自然開発(ダム、森林伐採)の失敗例をいくつも見てきており、森を守ることが自分たちの未来を守ることにつながるのだという強い信念を持っているようだった。そうして Quinillaが守られれば、自ずとアンディヌムも守られる。

我々、趣味家にできることはなにかないのか。なんだろうね?

「自生地に行って、本来の姿を見よう。」

本当にビカクシダが好きなら、木から無理やり剥がされわざわざ日本に連れてこられたうえでむやみに枯らされていく姿は絶対に見たくなくなるはず。

幸い、P. andinumはそこそこ子株を出して増殖する。海外のナーサリーや国内の趣味家によって栽培下で増殖された株を入手することができるから、もしそのような株を得る機会があれば、思いきり特別扱いして自生地にも劣らない見事な姿に育てあげたい。貯水葉の展開が始まってから胞子葉の伸長が落ち着くころまでは十分な潅水が必要。その後の休憩期はすこし乾かし気味に(≠カリカリ乾燥)。空気の動きを好むけれど、直接風を当てず周囲の空気を動かすようなイメージで実施するとなお良し。日照は午前中50%遮光、午後日陰、ぐらいを目安に各々で調整するとよいと思う。

自生地はアマゾン川の源流地域。訪れた時期は雨季の終わり、乾季の始まり。アンディヌムの成長期のおわりであり、胞子葉の伸長もおおかた済んだタイミングだった。森はうっそうと繁っているけれど、歩きまわって汗でぐっしょり濡れた服は休憩中にかなり乾くぐらいの湿度。森のなかには巨大な柱サボテンやこれまた巨大なアガベも生えていたのは驚かされた。いっぽうの雨季は、降り続く雨で道がぬかるみ、車でこの森に近付くことは難しくなるらしい。それとアンディヌムを育てていくうえでとても興味深かったのは、自重で落下した群生株を分けたものが人の手によって森のなかの樹の幹に背の高さほどの位置に着けられていたのだけれども、そのどれもが成長思わしくない様子だったこと。自然に発生して大きく育っている株は、どれも5mほどよりも高い場所に着いていた。とくに大きく綺麗に育っているものはだいたい10m以上の高さにあった。風通しと日照がいかに重要かということだろう。

興味深い"情報"も多く得られた。P. andinumは限られた地域にしか分布しない。聞いたことの断片をまとめると、どうも世界で流通しているアンディヌムの”元”は、だいたい”この辺の山”かなぁという見当がつく。アンディヌムの世界は意外と狭い。

・・・一度で書き切るのは無理だなぁ。また改めて。 

 

 

アンディナムの胞子葉を整理しました。

昨年伸びた胞子葉と今年伸びた胞子葉の世代交代の時期です。昨年の胞子葉がいよいよ黄変し、少し経ってから抜け落ちます。うちのアンディナムは2月ごろから新しい成長サイクルが始まり、10月・11月にはだいたい終わります。自生地では、10月ごろから新しい成長サイクルが始まり、翌年の4月にはだいたい終わります。古い胞子葉が抜け落ちるのはうちでは11月ごろ、自生地では4月ごろ。成長サイクル始まりから抜け落ちるまでの期間は、おおよそ20ヶ月となるようです。子株なんかでは成長のタイミングが不規則になることもありますが、問題なく成長している親サイズともなる株ではおそらく例外はないかと思います。それより短い期間で葉が抜け落ちることがあるのなら、なにか生育や環境に問題があるかもしれない。逆により長い期間はが抜け落ちない、なんてこともあるんだろうか。葉っぱがたくさんボリューム満点で鑑賞価値が高くなりそう?


1年と半年以上もの時間を共有した胞子葉がついにその役目を果たして黄変する。時間をかけてせっかく立派に育ったのに、栽培者にとってみれば少しもったいないような寂しいような気もしますが、ビカクシダ にとってみれば、胞子を撒き散らしてつぎの世代を残そうとするとても大切な時期でもあるようです。黄変し始めた胞子葉の裏側にはたっぷりの胞子嚢が、触れればすぐにほぐれ落ちそうな状態でみっちりとついている。自生地にて、地面に落ちて腐食し始めている胞子葉を拾い上げて「Long Long」言ってはしゃいでいたところ、保護林のガイド氏が「胞子葉が強い風に揺すられて木の幹にぶつかりながら落ちるときに、胞子が幹に付いて、そこから小株が出てきて増えるのさ」と説明してくれました。葉が落ちるしばらく前から胞子は飛散してるから”そういうふう”にして増えるんだろうと思っていたけど、あぁそれは考えたことがなかった!!と妙に感心したのでした。なるほどねー、と思って。自然はうまくできてるもんだ。

成長がいったんおわり、これから次の成長サイクルまでは特に目立った活動はありません。やや忍耐の時期ですかねぇ。しばらくしてまた芽に活気が戻り、覗き出てくる貯水葉に期待しましょう。  

エレファントティス、キッチンにサヨナラす。

昨年か一昨年かに(もう忘れたアハハ)株分けリセットしたエレファントティス。ずっとキッチンシンクで水やりしていたけれど、ついにキッチン水やり卒業の日が。

小さいうちは移動して難なく水やりできていたんだけれど、大きくなるにつれて水の吸いあげが激しくすぐに乾いてしまったり、展開途中の葉が移動に伴ってガサガサ揺れ、となりのビカクシダ と擦れ合うようになってしまったり。というわけで、キッチンまでわざわざ移動しなくても、普段ラックにかかっているままの状態で水やりできるよう、ちょっと施したのでその記録を。  

ビカクシダのための?ホームセンシング その1/3

IoTで楽しむビカクシダシリーズ??
今回は、自宅のセンシングシステムを紹介し、その構築方法について簡単に説明します。
ビカクシダ のため、だけではなく広く観葉植物や洋ランの栽培にも応用できる、ホームセンシング/リモートセンシング。うちも導入したいなぁ、と検討中のかた必見です!そうではないかたも、IoT、ラズパイ、Python、ワイヤレスセンサ、やってみたらビカクシダ 栽培がもっと楽しくなるかもしれません。

今回は既製品を紹介していますが、素朴に「お手軽&便利に使える」ことが気に入っています。それなりの価格はしますが、高価ではありません。こんなふうに手軽でコンパクトに使えるセンサはなかなかありませんし(2021年末時点で)おすすめの機器と言えるかと思います。メーカーコマーシャルではありませんよ!!

電子工作でセンシングシステムを作り上げるのも面白いのですが、電源設計やワイヤレス化の課題がけっこう重くのしかかってきます。また、植物育成環境なので水がかかることもあるだろうし、工作不良などもあるだろうし、それが原因でバッテリがショートでもしたらと考えると・・・。電子工作によるシステムは実用面で安全性に大きな課題があるとも考えることができます。以上のような労力や安全面での事柄をいろいろ検討すると、これはなかなかバランスの良い製品なのではないかな、と思うのです。 とはいえ、部品から手作りすることもとっても好きなので、機会があったら電子工作によるナニカの組み立ても動画アップしてみたいですね!!

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