Platycerium ridleyi

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Platycerium ridleyi wide form

Platycerium ridleyi の幅広タイプ
2014年6月にオク!で入手しました。

2号です。こちらはずっと鉢植えで育ててみようと思っているものです。

Platycerium ridleyi wide form

入手直後はバスケットにベラボン植えされていましたが、ちょっと管理が難しそうだったので、すぐにプラ鉢4号にミズゴケで植え直しました。その後育った貯水葉がプラ鉢を巻き込んでしまったり、ミズゴケの乾きが遅いというのもあったりで、3,4週間前に5号の素焼き鉢に鉢増ししたものです。下3分の1には発泡スチロール片が入ってます。

Platycerium ridleyi wide form

素焼き鉢むき出しだとミズゴケの乾燥が激しいかと思い、底を抜いた5号の黒ビニールポットを鉢カバー的に使っています(さらにそれを入手時のプラバスケットに入れてる)。ちょうどいい乾き具合です。水やりはジョウロで上からかけたりバケツ風呂したりしてますが、短時間で済ませたいときがほとんどなのでバケツを使う方が多いです。

Platycerium ridleyi wide form

新しい葉が出てきそうですが、これはどっちの葉か。もうすこししっかりして欲しいので、貯水葉を希望。

 

リドレイ雨樋仮説

リドレイの水分獲得法とその周辺に関する仮説です(というよりほぼ事実かもです)。

自生状態ではどうやって水を得てるんだろうか、と入浴中のリドレイをしげしげと観察していたところ、突如として理解。

Platycerium ridleyi

まず注目したのは芽の付近の貯水葉の構造。葉柄を下からサポートする襟のような形になってます。雨が降ったらここで雨水回収して水入ってきますよね。そしたら、茎を伝って水分が根元に行き渡りそう。

ふ〜ん、と思いつつ、もう一つの注目ポイントに気付き。特に付け根で顕著ですが、葉柄が雨樋のような形になっているところ!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

溝、上向いてるし、これって完璧雨水が伝わる用じゃん、、、。と思って徐々に葉の先の方に目を配らせると・・・

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむっ!!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむむっ。葉柄を軸にして上向きにまるでロートのようにひろがる葉。

雨水 ⇒ 葉に当たる ⇒ 葉柄に伝わる ⇒ 葉柄の雨樋を伝わり ⇒ 芽の部分(茎の部分)に到着

ぎゃーっ、カンペキ、雨水回収システムじゃんww
リドレイすげー!伊達に葉っぱが上向いてるわけじゃなかったんだ!!
流しソーメンできるじゃん!!!

脳に電撃が走り一気に活性化しました笑(これっていわゆるアハ体験ですよねー)。

 

ということで、リドレイの水やりって、ようするにこういうことではないか、と↓

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

あぁぁ、そうするといろんなことが理解できてくるような気が。

★リドレイの葉が上向きに育つのは雨水を集めるため。カッコつけてるわけではない。

なんでリドレイの葉はこんなに細かくて上向きなのか、ずーっと意味を探していたのですが、それは雨水を確実に回収するためなんですねー。雨水を回収するんなら、切れ込みのない大きな1枚のシート状の葉のほうがいいじゃないか、と思うかもしれませんが、それだと空気抵抗が大きくて葉がダメージ受けやすいし、強度的にあまり大きな葉にできないし、葉面の温度も上がりやすそうだからきっとダメ。やっぱり細かい切れ込みの入った葉のほうがメリット大きいです。

★リドレイは上に向かって育つビカクシダ

リドレイって板に横向きに着けても、年月経つとグイーっと株全体が上を向いてきちゃいますが、それはもともとリドレイは上(直上)向きに育つビカクシダだからではないかと。”上向き”の自生写真をよく見かけますよね。以前から「こんなんでどうやって水を得てるんだろう」と思ってたのですが、まるっきり問題ないんですね〜。普通に葉柄を伝ってきた雨水を芽の部分から取り込むことができるんですから。

貯水葉の隙間にはゴミが溜まることはないだろうけれど、毎日雨が降ってれば水分は維持されそうだし、根の生育にもそれほど問題なさそう。そうかぁ、リドレイは水分少ない状態にも多少耐えるけど、水をやるとよく反応して育つし、「水好きだよね〜」と思っていたことにもこれで納得がいきそう。

板に横向きにつけている状態では、芽の部分に水をやっても根元には十分に水分が行き渡りませんから、水不足で衰弱してしまいます。やはりバケツにつけたりしたほうが良さそうです。

リドレイは板につけるんだったら、板を平置きの状態にして、リドレイの芽が上向きになるようにしたほうがいいのかも。あえて板に付けず、鉢植えにしたほうがよく育つかも。

 

はぁ〜、そうかそうかぁ。なんだかいろいろ実験したくなってきました。もう一株ゲットしてみようかな。

っと、エラそうにつらつら書いてみましたが、これってふつーに既知の常識でとくに目新しい事実ではなかったりするんでしょうか。。。?だとしても、だれにもどこでも教えてもらったことないし〜。

リドレイ、入浴

やっぱり外だと乾くの速いです。今シーズン初の露天風呂。15分ぐらい浸かってました。

Platycerium ridleyi

風呂あがりの一服休憩なう(死語)。

Platycerium ridleyi

そうそう、リドレイ雨樋仮説を発見!!!乞うご期待???

リドレイ

リドレイ、ベランダに出しました。

Platycerium ridleyi

2枚目の胞子葉が出てきてます。

Platycerium ridleyi

冬の間に水を切らしてしまったことが数度あって、1枚目の胞子葉はちょっとショボめの仕上がりとなってしまいましたが、この2枚目にはぜひとも大きく育ってほしいものです。

リドレイ

Platycerium ridleyi

水やりをサボって葉がすこしチマチマっとしてしまっても、水をきちんと与え始めると再びグイグイ葉が伸び始める。そんな印象がリドレイにはあります。何度も水やりサボってるってことですね、、。

Platycerium ridleyi

比較的(一時的な)乾燥に強い種類なのかもしれません。と言ったらおおかたのビカクシダはそうなんでしょうけれど、リドレイにはなにか際立つものを感じます。

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