ビカクシダ
アンゴレンセ、なんと3枚目の胞子葉が
投稿者: plattojp 投稿日時: 日, 02/28/2016 - 11:32登場回数多めのアンゴレンセです。2枚目の胞子葉(左側)が完成間近となりました。昨年は通常であれば株分けリセットするタイミングだったのですが、それをあえてせず。”ご家庭”において、群生がどこまでいけるのかためしてみることにしたのです。その甲斐あってか、はたまた愚行極まってか、これまでになかったぐらい大きな胞子葉となりました。長さ70cm強ほど。先端のほうで幅約40cm。朝日に輝く貫録の胞子葉!
↑ついつい正面ばかり、成長著しい胞子葉ばかり撮ってしまっていましたが、葉っぱの長さを図ろうと横からのぞきこんだところ、なんと3枚目の胞子葉が伸び始めていることに気づきました!子株では胞子葉が3枚以上でることもしばしばありますが、これほどのサイズの株で3枚目の貯水葉が出てきているのははじめて見ました。↓
これも普通に大きく育つんでしょうか。小さめになりそうな気がしていますが、、。
↓そしてまた気づきたくないことも発見してしまい。。。今年1月中旬ごろの写真には写ってなかったので比較的最近できたものなんでしょうけど、感染跡です。よーく見ると、枯れた部分の中心付近から外側に向けて輪紋状に感染が拡がった様子がわかりますね。ほんとうに嫌な枯れ方。この枯れ跡、キライです。
アンゴレさんは(うちでは)冬シーズンに緑色の貯水葉に水がかかるとこのように菌感染しやすいです。アンゴレさんだけなんですよねぇ、こうなるの。春〜夏〜秋にはならないし、むかしは気にしたこともなかったのに、ここ数年になってなぜでしょう。謎。
今シーズン前半は順調に綺麗な緑色をキープできていたので、ちょっと油断して大胆に水をかけてしまったことがあったのですが、きっとそれがいけなかったのでしょう。室内に取り込んですぐのころに1度殺菌剤を散布してはいたのですが、やはりその後も定期的に散布したほうがよかったのかもしれません。
↑”イモ”コーナー。パキポ1号はもうすっかり活動再開していて花茎もこんなに伸びています。葉も伸びてきていますが、この時期は日照も微妙だし、本当はおとなしくしていてほしいところですが。水分が足りていないのか、胴体が柔らかめです。2月になってからは、週末休みにサッと軽く水やりしています。
このパキポ1号なんですが、近年はいつも8月下旬ぐらいから葉が落ち始めていて、なんだろ?菌?根腐れ?と不思議に思っていたんですが、気づいたんです。葉の付いている期間が2,3,4,5,6,7,8月、と約半年間にも及ぶことに。おそらく、落葉するのは単純に葉の寿命なのではないかなと。枝によっては芽の動き出しが遅めのものもあるんですが、そういう枝の葉は、動き出しの時間差分ぐらい遅い時期まで葉は落ちないんです。休眠からはやく目覚めてしまわないようできるだけ室内の暖房は使わないようにしているんですが、それでもやっぱり室温が高めなんでしょうね・・・。今年もまたこの時期に活動再開です。
2号は、年末に葉が黄色くなりはじめ年明けには落葉が始まり、1月中旬頃にはなんとか休眠入りしてくれました。そして今、1つの枝は芽が活動を始めました。そのほか2、3の枝においても芽がふっくらしてきています。 もうすこし寝ていてくれてもよかったんですが、生きていたことが分かってほっとひと安心してもいます。
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ビカクシダ近況
投稿者: plattojp 投稿日時: 土, 01/16/2016 - 05:28今朝の週末集中水やり時間後のまったり時間にて。
2つ並んでぶら下がっているもの、右側は前回も取り上げたいつもの小型ビカクです。左側のは、昨年のいただきものの Platycerium bifurcatum 'Hawaiian Pareo' 。まだ小さいのに貯水葉の上部が細かく切れ込んでいて、大きくなるのが楽しみなビカクシダ。
↓ヒリー達のトレイです。昨年末に室内に取り込みました。ヒリーはビフルカツムほど強靭な耐寒性はない(葉が傷みやすい)ので、最近は取り込むようにしています。晩秋から続く成長シーズン中で、そろそろ胞子葉サイクルが始まりそうです。
↓アンゴレンセ(エレファントティス)です。2枚目の胞子葉も大きくなってきました。熟成油粕と水をたっぷりあげているためか、胞子葉がとても大きくなりそうです。後ろのワイヤネットは60x90cmサイズ。
↓湿度保護用フレーム組ビカクシダのクアドリディコトマムです。成長サイクル始まりました。貯水葉1枚目、動き始めています。2,3日前にうっかり干し上げてしまい「やっちまった〜っ」と焦りましたが、無事復旧。
↓クアドリ、バックアップ機。こちらも活動再開。 これはプラポットにミズゴケで植えてあります。水切れになりにくいためか、頑丈に育っているように思います。
↓リドレイ水やり。直径が大きくなってバケツが窮屈になってきたので、腰高なトレイに漬けるようにしてやってます。もしかすると、そろそろ板付直しが必要かも。ということで、今年は梅雨ぐらいに板付け直し予定、ですかねぇ。時期はいつがいいのか分からないんですが、前回は夏頃だったと思うのでまたそのぐらいの時期に。
↓ワリチーその後。そこそこ早い成長スピード?ではなく、このぐらいのサイズに育ってくると、あとは普通の成長スピードになるように思います。昨日の朝に水やりしました。貯水葉が黒ずんでいて、水分をしっかり含んでいる様子がわかるかと思います。いい感じで成長しています。水のやり過ぎに注意です。
↓リトープス、脱皮中。先週さっと土の表面が軽く濡れるぐらいの水をかけました。ちょっと古い葉の水分が残りすぎていますかねぇ。2重脱皮してしまうかなぁ。どうしても水をやりたい・・・けど、我慢。
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ビカク2号はアルシコルネ?(2015夏の自由研究)
投稿者: plattojp 投稿日時: 火, 12/29/2015 - 03:36これが今年最後のアップになりそうです。
年内になんとかしたいなー、と思いつつも権利関係の確認作業に着手しなかったために紹介できなかった大きなネタがあります。今年の夏の自由研究「ビカクシダの日本渡来に迫る」です。実は、昨年末頃から、ビカクの日本渡来に近づこうと古めの資料を探していました。研究とか迫るとか調査とかいってもそんなたいしたことはしていないのですが、ようするに、”ビカクシダ”あるいは”コウモリラン”のキーワードが載っているできるだけ古い資料を探す、ってことです。神保町の古書店に通ったりネットでいろいろ調べたりして、資料コレクションを拡充、今年の6月に国会図書館資料の紹介などしていたのはこの自由研究の一環であったわけです。でも辿れたのは昭和一桁まで。牧野富太郎先生によると「ビカクシダの日本渡来は明治初年1870年代だろうと思われる」とのことだったので、まだまださかのぼれるだろうとせっせこ調査を続けました。
で、そんなこんなでたどり着いたのは横浜開港資料館。渡来モノをさがすならその窓口へ!そりゃそうですね。意外にもわりと近いところにそれはありました。6,7,8月の週末は折を見ては横浜開港資料館に通いましたよ、ええ。
横浜植木株式会社の「明治四十一年度 定價表(CATALOGUE OF THE YOKOHAMA NURSERY CO., LTD.)」。1908年、いまから100年以上も前の輸入植物のカタログ。室内鑑賞植物カタログ35ページにビカクシダさん居ました!当時の価格は70銭。ほほぅ。
1914-15年大正3-4年度カタログにはビカクシダの白黒写真が初めて登場します。ビカクシダ写真入りとしては横浜植木では最初のカタログです。
そして・・・ と、ここで突然の流れぶった切りですが、今回はここまで。掲載許可をもらってカタログのコピー画像を掲載できたらいいな!と思っています。 開港資料館で問い合わせたところ、”この写しをネットに掲載してよいかどうかの判断については横浜植木に直接ご確認ください”、とのことでしたので、ちょっと手間がー。手元にはもうコピーがあるのに、うずうず。
待ってらんないから、という方はぜひ開港資料館に行ってみてください。地下1Fの閲覧室で原本の写しを見ることができます。地上階の展示室は見ないで閲覧室のみの利用なら100円で入館できます。
洋らん、サボテン、その他の観葉植物についても、へー、この時代にこれもう入ってきてだんだーとか、ソブラリア・マクランサの白花が50円!すごー。とか、ネペン8円、ボストンタマシダ2円(負けた)、モンステラ・デリキオサ75銭(負けた)いろいろ面白いです。
で、ビカクシダの日本渡来に関連して注目したいのは、↓のビカクシダ2号なんです。
もしかしたら・・・またしてもここで中断&来年につづく。
そして、ここからは強引に近況報告に切り替え。
昨年3回めの株分けをしたビカクシダ2号です。
2014年8月株分け直前のお姿 → 株分け直後 → 2014-2015冬 → 現在に至る。
じつは昨日までベランダに居ました。今年の冬ははやはり暖かめで、寒さのダメージが少ないです。というか元気に成長を続けています。強い子です。でもまだちょっとお子さまなので、今年も厳冬期は室内で保護。あと2年ぐらいしたらまた通年ベランダに切り替えようかと予定しています。
メインの株の伸び始めた小さな葉。手みたいじゃないですか?サンショウウオの手、みたいな。こうして写真見てるとかわいいもんですねぇ。
今年の春にはすでに子株の芽が出ていたような気がします。その後順調にそだって、やっと最初の胞子葉が出てきました。来シーズンはさらに育つだろうし、新たな子株も増えてきそうで、いっきにボリューム感が増すのではないかと思います。
↓ワリチーの現在の様子。すでに活動を再開しています。でも要注意で、ここで意気込んで水をたっぷりあげはじめたりすると根腐れしてしまいます。貯水葉に貯水された水分をしっかり使いきってから次の水をあげるぐらいのペースがよいと思います。またこのあたらしい葉の動きが激遅なんですよねぇ。そういうこともあって、水はそんなに積極的にはいらないです。水が足りなくて、胞子葉が脱力しはじめて・・・はいそこで水やり、みたいな、そういうペースです、うちでは。
といっても、ワリチーはそんなに長い年月育てたことがないので、正しいのかどうか自信がないです。これまで、1年目元気→2年目貯水葉がしょぼくれ胞子葉は元気→3年目のはじめに枯れる、というのを繰り返してきて、この株は”3度目の正直”を狙っている株なので。あと3年ぐらいうまくいけば確信が持てるんですが。
↓これはちょっと前の写真になりますが、抜け落ちたリドレイの葉です。ビカクもいろいろありますが、落ち葉が綺麗なのはリドレイだけじゃないかと思います。落ち葉が綺麗、というか、捨てるのがもったいないというか。何日かはこうやって飾っておけますよ!
↓これは現在。今年の夏に伸びた胞子葉から胞子がどさどさと。そして臭い(笑)
↓以下、その他。パキポとディッキア。パキポ2号はまだふつうに青々としてます。休眠してくれません。困った。
↓ Dyckia marnier-lapostollei var. estevesii (WBC2006, Bill Baker)
一昨年に黒い焼き菊鉢に植え替えたんですが、菊鉢から染み出たものなのか、塩にヤラれて(表土に出た白いのナメたら辛かった)大変なダメージを被ったことがあって。昨年の春にプラ菊鉢に植え替えてなんとかここまで復帰。ディッキアは塩には強いんでしょうか。冬季の水やりすぎが原因だったかも。以前みたいなふわふわのエステベシーにはやく戻ってもらいたいです。
謎ビカクは象さん?
投稿者: plattojp 投稿日時: 日, 12/06/2015 - 11:127月下旬に鉢上げした「謎の子ビカク」その後のお姿です。
2株あったうちの片方は、鉢上げ後しばらくしてから次第に水が下がり、結局枯れてしまいました。でも生き残ったこの株はぐんぐん育ってます!このビカクの履歴をたどると、古い順に:
2013夏胞子まき -> 2014年4月28日 -> 2015年5月24日 -> 2015年7月26日
ぽいんですが・・・、2014年4月28日で「昨年夏、水苔になにかの胞子を塗りたくった覚えがある云々」言ってはいますが、でも2013年夏はクアドリは棒に付いていないことがわかり、なにがどうなってんのかさっぱり(´-ω-`)困
これ、おそらくアンゴレンセだと思います、、、。期待していたワリチーではなさそうで、ちょっと残念。
まだ小さな伸びはじめの胞子葉の縁が黒っぽいのがわかると思いますが、これは黒っぽい毛の密度が高いからです。アンゴレンセの伸びはじめの貯水葉の縁はこんな感じです。ワリチーは伸びはじめの貯水葉の縁に黒い毛は生えていなかったように思います。でも、もしかしたら生えていたかも・・・。自信なし。
↑こちら後ろからのお姿。貯水葉がぜんぜん貯水できなさそうな葉の生え方(笑)
↓クアドリさん、やっと肩の荷を下ろせた、と思っていたら、また新たな実生苗が育ってきています。これもおそらくアンゴレンセでしょう。
胞子体出たて、みたいなのがまたこんなにたくさん出てきています。
来年の夏にまた荷降ろししてあげましょう。
ところで、ビカク・カトレヤ半共用ビニールフレームについて以前にアップしましたが、本日、新たなビニールフレームを追加し、結局別々に分けました。もう、見ていて窮屈そうで、こちらもストレス感じてきてしまうので。
で、引っ越し途中でとったカトレア写真をおまけで。 Cattleya Hawaiian Jewel。
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室内はおだやか。
投稿者: plattojp 投稿日時: 日, 11/29/2015 - 12:57晴れの日の朝。日差しは暖かく、扇風機のつくる微風にゆらゆらゆれるザミアの葉。はぁ、幸せなひと時。
↓リドレイ1号は貯水葉1枚目が伸長中です。そろそろ板の付け替えをしたいと思っているんですが、ここまで伸びてしまうともう手がつけられません。来年の9月ですね。前回、根腐れメンテついでに付け替えたのは2008年夏ですから、もう7年経ったんですねー。
↓反対側から。これは昨シーズンに成長した葉で、上の方は茶色に枯れ始めています。真ん中辺り、葉脈が茶色に変色しているのは、バケツ風呂の際に擦れた跡です。そろそろバケツ風呂は限界でしょうか。っていうか、大きなバケツを買えばいいのか、、。
↓昨年の夏に伸びた胞子葉が黄色く色づいてきました。落葉が近いです。右の方の先端が茶色に枯れている葉もそろそろ黄色く変色してくるはず。
↓リドレイ2号。最近の胞子葉は葉柄が長く伸びるようになってきました。しだいに大人の姿になってきています。ワイドフォーム個体ですが、まだそれほど特徴は出ていないように思います。
↓2号はこの時期は胞子葉展開です。いま伸びてきているのは2枚目の胞子葉。胞子葉、もう1枚出てきてほしいですが、さて次の葉はどちらになるか。
↓アンゴレンセは1枚目の胞子葉が大きくなってきました。
こちらの株も胞子葉展開。
↓ウィリンキー1号です。9月下旬ごろ(だったかな?)についにリセットしました。豪華な群生からのリセットなので、なんとも貧相に見えて仕方がありません。リセット後の半月ほどは芽も動かなかったので、なかなか愛情が芽生えず。愛情が消えきらない群生株をすぐに処分せず、床に横たえたまま3,4週間ほど置いたままにしていました。分けた株が水を吸いあげないとき(株分け失敗)に再株分けするため、という危機管理的な意味も、あったといえばあったのですが、、。分け株の活動が再開して、なんとか無事に愛情を移行させることができました。
とりあえず活着はしたようですが、新しい葉があまり大きくならないので、まだ根張りが弱いのだろうと思っています。時期的にも、胞子葉の本格展開サイクルではないので、仕方がないと思ってます。
いまのところ無加温で、室温日中最高26度C、昼ごろから室内に日が差さなくなると23度C前後、夜間最低18度Cほど。湿度は、温湿度計では25%前後、加湿器の表示では50〜60%となっています。湿度はどちらの値が正確なのかワカリマセン。加湿器の表示が正しいと期待してます。
室温が高いので、潅水は乾いたらやるの繰り返し。やるときはしっかりと与えます。乾きが鈍くなるので夏ほど頻繁な潅水ではありません。小さな板付けの株などは、空気が乾燥してくると、朝には大丈夫と思っても夕方にはスッカラカンに乾いてしまっていることがあるので、日々のお湿りチェックは欠かすことができません。
空気が乾燥していると、クアドリディコトマムとワリチーは根本の水分が十分でも胞子葉が巻いてしまいがちなので、湿度維持のビニールフレームに入れています。クアドリディコトマムは水あげ&水分蒸散が激しいのか、潅水しても4日ほどでミズゴケがすっかり乾いてしまい、胞子葉がしおれてしまうことがしばしばあります。クアドリディコトマムはミズゴケが乾燥し過ぎないように、ワリチーは胞子葉がしおれ始めてきたら(なんとなく葉が垂れはじめたな、と思ったら)水やり。この2種は胞子葉の展開をできるだけ維持するよう、特別待遇で管理しています。
まだまだ越冬シーズンは始まったばかり。4月まで集中力をきらさないようにしなければ!!
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