マダガスカル比較2

マダガスカル比較その後です。

この葉っぱは コウモリラン’マダガスカル’か アルシコルネ・マダガスカルフォーム、どちらでしょうか?

マダガスカル

まずは両者の全体写真から。

↓ Platycerium alcicorne Madagascar form(以下、アルマダ)

Platycerium alcicorne Madagascar form

裂片の幅は細くて先のほうは半円状に広がっています。優雅な印象です。

↓ コウモリラン 'マダガスカル'(以下、コウモリマダ)

ビカクシダ 'マダガスカル'

!かなりアルマダに近づいてきました!まだずいぶんズングリしていますけど。これはやはり薬剤(矮化剤?)がドーピングされていたのでしょうか。薬が抜けてきたって感じですw 園芸店で売れ残っているコウモリマダも、同じように葉の形が変化してきているので、これはうちの株だけに限った変化ではないようです。

某植物業界の尊敬すべき御仁方が「東南アジアの方ではいろんなものに矮化剤をかけて云々・・・」と仰られていたことがあって、コレもそういったアレなのかもしれません。

マダガスカル比較

というわけで、最初に載せた写真はコウモリマダのはっぱでしたっ。

まだ変化しそうな気もするので、追跡します。

関連: マダガスカル比較

いまごろ活発なアンゴレンセ

Platycerium angolense Welw.; Bak.
Syn. Fil. (Hooker & Baker) 425, in adnota 1868; Chr. 127. NPfl. 339. 1868
Platycerium elephantotis Schweinf. 1871; Kuhn, v. Deck.Reis. 3 [3]. Bot. 54. 1879.
"アンゴレンセ"が元祖なんですねー。いつのまに異名のほうがメジャーに(?)なったんでしょう

さて、今年は活動周期が2ヶ月ほど遅れています。やっとこの時期になって貯水葉が繁ってきました。

Platycerium angolense

↑真ん中が親株ですが、けっこう茎が”伸び上がって”きています。

↓これは左側の方から写した写真です。親株の芽の位置がヘゴ板から25cmほど離れています。

Platycerium angolense

いつもはこうなってくると、株分けリセットしてまた最初からやり直しをしていました。でも今回は、このま群生株を大きくしてみたいと思っています。そこで気になるのは、こういうふうに芽が”あがってくる”と、葉がだんだん小さくなってくる傾向があるように思うこと。自然界では、貯水葉の後ろ側に勝手にゴミが溜まって根が張る場所ができるだろうけれども、栽培下では人工的に”ゴミ”を溜めてあげないと満足に根を張れないのではないか? 水不足のために葉が小さくなってしまうのではないだろうか?と予想しています。この予想に基づく対策として、うちでは枯れた貯水葉の後ろにミズゴケなどを詰める作業を”たまに”行っています。

Platycerium angolense

Platycerium angolense

上2枚写真は貯水葉の後ろ側を写したものです。ミズゴケではなく茶色のバークのようなものが詰められているのが分かるかと思いますが、これはスゴイネ!です。ミズゴケよりもいいんではないだろかと思い、実験的に今年の春に追加してみたものです。上写真の真ん中ちょい右あたりにはミズゴケだけを詰めていて、スゴイネ!はまだ追加していません。

スゴイネ!効いてるように思いますが、水分管理にちょっと慣れが必要ぽいです。このことについては本家のサイトに詳細書かれています。スゴイネ!、けっこう水分が必要とされるみたいなんですが、そんなに水をやったらビカクにとっては水分過多になってしまわないのか?でも腐朽菌が繁殖していれば菌が水分消費するから問題ないていっているし、あぁ~葛藤。常識に囚われてしまっているということなのか〜?よかれと思って試験導入したスゴイネ!でしたが、ビカクのために良いんだか悪いんだかよくわからない思考のカオスに陥りかけつつも、この貯水葉の繁り方をみるとなんだかんだでうまくいってるのかな?と安心したり。

さしあたり今のところ、”上写真の真中ちょい右のあたりのミズゴケ”が乾いたら全体に水をじゃぶじゃぶかける、という感じの水やり頻度で落ち着いています。

来年いっぱいぐらいこの調子が維持できていれば、スゴイネ!追加法成功でしょうか(?)

#コンポスト100%スゴイネはどうなんだろう。合わない気がするなぁ〜。
#でも実験してみる価値、あるかも。

 

胞子ふりかけ

リドレイの胞子ふりかけ!ゴハンがすすみます。

Platycerium ridleyi ふりかけ

リドレイは、胞子葉が完成してしばらくすると、熟した胞子嚢を一気に散乱させます!気づくと、どっさりもっさり落ちている、といった感じでちょっと驚きな現象です。風が強い時などは、ご近所のお宅の洗濯物にまで降りかかっていないか心配にもなります。

リドレイ胞子

うーむ。めんどうなので、いつもジョウロで水かけて洗い流してしまいます、、、。ちょっともったいないですが。運良くミズゴケに残って前葉体を出すものもあるんですが、そういえばそれから大きく育ったリドレイはうちではまだみかけたことがないです。

ビカクシダ前葉体

ほかのビカクの胞子も飛んでいるようで、至るところに前葉体が発生しています笑。たまに胞子体まで成長して立派な株になるものもありますが、いったい何者なのかが分からないという。けっこう楽しめますフフフ

 

ビカクハンガー2号機

ビカクハンガー2号機が登場。

ビカクハンガー2号

左側がこれまで活躍していた1号機。右側が新たに投入した2号機。1号機は2x2cmのアルミフレームで高さが150cmです。2号機は4x4cmのアルミフレームで、高さ180cmです! 

1号機には2つの問題がありました。まずは強度。ハンガーの下に敷かれているダンボールを押したり引いたりして場所移動するのですが(ダンボールの下にはジョイントマット システムカーペット 30cm×30cmが貼られていて滑りやすくなっている)、1号機はフレームが細いので、静かに滑らかに動かさないとハンガーがぐわんぐわんと前後に揺れてしまっていました。しかも、実は両サイドのアルミフレームは、74cmのものを2本繋ぎあわせたものという・・・。ハングするビカクの重量バランスが悪いと、重い方の側にフレームがたわんでいましたからねぇ。よくまぁこれまで事故らないで済んだものです。アブナイ。それともう一つの問題は高さ。高さが足りなくて、ウィリンキーの胞子葉先端10㎝ほどが床面に着いてしまっていました。

で、2号機ではこの2つの問題が解決されています。ヤング率とか断面2次モーメントとか何だよコレ意味分かんねー、とか言いながらミスミNICアルファフレーム選定方法(PDF)アルミフレームの強度計算をしてみたりして、4x4cmなら大丈夫だろうと判断。 高さは、あまり高すぎると日が当たらなくなるし、とりあえず今ある葉っぱが下につかない程度でこのぐらいかなという判断。

ビカクハンガー2号機 ウィリンキー

↓ 約5cmほどのゆとりができました。

ビカクハンガー2号 ウィリンキー

2号機、なかなかに優秀です。移動してもほとんどたわまない! この安定感にしてこの安心感!! そして、黒アルマイト処理が施されたフレームから漂う高級感。 ・・・ただ、重いです。1号機の4倍強。「黒」が重厚感をさらに強調しています。。

ビカクハンガー2号機 アンディヌム

真ん中のアンディヌム(親)はあまり調子よくないです。新しく出てくる胞子葉がことごとく裂けてしまいます。原因不明。 両サイドの子株はわりと元気です。

↓ 4月に輸入したホルタミーLサイズ。これはビカクハンガー1号機に掛かっています。

ビカクハンガー2号機 ホルタミー

今年はビカクが少し増えたので、1号機にはまだまだ頑張ってもらいます。

 

雑多な植物たち

そのほかの植物達。

↓ Albuca spiralis  間延びしています。これも長いことうちに居ついています。最近は分球が激しいです。奥と左の株は分球していて花茎が2本出ています。

Albuca spiralis

↓ Myrmecodia が結実したので親の根元に播いたもの。群生にする予定です。

Myrmecodia seedling

↓ Zamia pseudoparasitica この時期に新しい葉が伸びてくるのは初めてのことです。表土の乾きが激しすぎるので、8月中旬よりインテリアバークLサイズをまばらに敷いています。

Zamia pseudoparasitica

↓ おいしそう。小さな葉は春に切ってしまったのですが、残しておいたら幹がもっと太っていたかも。

Zamia pseudoparasitica

↓ 鉢土の表面に根が出てきています。はやくサンゴ根を作って欲しいです。

Zamia pseudoparasitica

↓ Hibiscus rosa-sinensis 'Tylene'  藤色のハイビ。朝に開花して、17時頃の様子です。ゆったりと大きく咲きました。

Hibiscus rosa-sinensis 'Tylene'

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