このサイトでは ウラボシ(Polypodiaceae)科 プラティケリウム(Platycerium)属 の植物達をビカクシダと呼んでいます.※ほんとは 和名:ビカクシダ=Platycerium bifurcatum

和名麋角羊歯の名前の由来:
「叉状に裂けた葉形が麋(び)すなわちオオシカの角に似ているから。」(原色牧野植物大図鑑・続編(北隆館))

わっさり

鮮度アップのアンゴレンセ。正面の株が親株です。こちらに向かって伸び始めている貯水葉は5枚目。小さな貯水葉が動き始めているのが6枚目で、おそらく今シーズン最後の貯水葉ではないかと予想しています。

Platycerium angolense

Platycerium angolense

気温が低くなってきて、伸長のスピードは落ちてきています。空気も乾燥してくるし、夏に育った葉に比べるとすこし小さくなるのではないかと思います。

ヘゴ板につけていますが、板のうしろ側には子株が無数に吹いています。宙吊りにして育てるとアンゴレ玉ができそうですが、さすがにうちではそれはムリ。室内に取り込むときに除去してしまいます。

 

秋のハイビスカス

涼しくなって、またハイビスカスが咲き始めました。花持ちも良くなって、2日目の午後遅くになってももまだしっかりと開いているくらいです。

Hibiscus rosa-sinensis 'Silver Memories'

Hibiscus rosa-sinensis 'Silver Memories'

Hibiscus rosa-sinensis 'Tahitian Princess' 

Hibiscus rosa-sinensis 'Tahitian Princess'

夏の間も液肥を葉っぱにかけまくってたんですが、それがよくなかったのか葉っぱにけっこう病斑が出てしまいました。梅雨明けまではわりとなんともなかったのに、梅雨明け後の強烈な日差しと高温に当たったらば一気に出てきました。蘭のデンドロビウムでは、日照強め、窒素系肥料を多め、にすると病斑が出やすいというのを聞いたことがあるので、似たような感じであんまりよくなかったのだと思っています。ということで、最近は液肥は根本だけに与えるようにしました。ときどき葉にかけるのもよいのだと思いますが、今シーズンは調子にのってかけすぎてしまいました。もしかして全体的に肥料あげすぎなのかな、、。反省。 

↓交配してできた種から

Hibiscus seedling

♀waimeae x ♂T.Princess。香りのあるハイビができたらイイなと思って交配してみたもので、3粒種が採れ、それを8月20日頃に播種したものです。奥の1本は赤みが強く出ています。手前右も僅かに葉柄に朱が出ています。手前左はいまのところ赤みは全く無し。それぞれ違う花が咲くのかもしれません。楽しみです。

ぱきぽ

私的多肉道原点の パキポディウム・グラシリス。

週刊朝日百科「植物の世界」27。80−81ページ、見開きいっぱいに写っているグラシリスの現地自生写真。その姿に度肝を抜かせられたのが多肉(コーデックス)に興味を持つきっかけでした。なんじゃこのメタボ!っつって。っていうか、その頃はまだ”メタボ”なんてキーワードはなかったし!笑

Pachypodium rosulatum var. gracilis

まずは情報収集ということで、日本多肉植物の会に入会し例会にも毎月通うようになりました。そこで出会ったW氏とS氏 F氏による植物世界へのいざないあって、頭のなかで多肉植物インフレーションが起き、さらに国際多肉植物協会への入会、例会参加へと。でも、なかなかグラシリスの現地球にはお目にかかれず、やっと展示会で出展されている小ぶりな現地球に出会うも「もう日本には入ってこないんじゃないかなぁ」と聞いて orzがっくりしたり、、、。海外の多肉業者もこまめにチェックしたり。それから数年経って、やっと見つけたグラシリス現地球をアメリカから個人輸入したものが↑写真右側の株。↓2004年9月26日、輸入して1月ほど経ったときの写真(目の前にひろがるお墓。なつかし~。おかげで日当たりは良かったし、家賃も相場よりかなりお安めでした。強風の日に塔婆がガランガランうるさかったのと、部屋の電球が2ヶ月に1度は必ず切れたのを覚えてます笑)。

Pachypodium rosulatum var. gracilis

↓2005年8月25日 故バリィさんと

Pachypodium rosulatum var. gracilis

↓現在のお姿。 メタボがすすんで、枝も伸びました。昨年、初めての植え替えも済。先々月、使い古した歯ブラシでやさしく初めてのブラッシングしたところ、胴体の汚れが落ちる落ちる。と同時に、日焼けの跡がこんなにくっきりあざやかに、、。ブラッシング、して良かったのか、しなきゃ良かったのか。

Pachypodium rosulatum var. gracilis

と、1号を愛でてきたのですが、ここ2、3年ものすごい勢いで現地球がまさにゴロゴロと流通してる状況についに我慢しきれなくなり、2号をお迎えしました。とんでもなくデカイのとかも見かけるし、この2号だって、ここまで育つのにかかった年月は相当なもののはず。乱獲や日本国内での生存率などを想像すると、ちょっと複雑な心境ではあるのですが。

Pachypodium rosulatum var. gracilis

2号さん、3週間ぐらい前にやってきました。迎えてすぐに根っこ点検&うち仕様の用土に植替えしましたが、業者さんのメンテが良かったみたいで根っこもそこそこ出ていたし、地下部の細かい擦り傷も殺菌剤塗布されていてまったく問題ない様子でした。ただ、体重軽めでウェストもちょいマイナス気味だったのと、長雨低温の天候不順が気になって、発根促進を狙った特別養生を実施↓

Pachypodium rosulatum var. gracilis

保温するためにサランラップを2重3重に巻きつけた(底面も)コンテナの中にペット用シートヒータを2機セットし、サーモで24時間32度Cを維持。扇風機で地上部には風を送りつつ、日中はLED電球で妖しい光を当てて・・・。甲斐あってか、ウェストが戻りつつある様子が確認できたので、久しぶりの晴天の日に一気に水やり。プクーっと戻ってきましたねぇ。

というわけで、今は晴れの日中はベランダで日光浴。夜間は室内の養生装置に、と管理中。水吸って重い!うれしい!!

今季はとりあえず十分に吸水してもらって、晩秋初冬から断水し休眠移行、来春に活動再開してほしいな、と計画している次第です。大きいとまた生理が違うでしょうからちょっと不安を感じているんですけど、とりあえず3年。3年経って作が上がっていればその後10年は間違いなくイケると睨んでいます。

 

Zamia pseudoparasitica

ざみあ、全体像が大きくて写真に収まりません。葉っぱが1メートルほどあるので、全体だとざっと直径2mぐらいのひろがりになるんです。その全体を写そうとするとまわりの余計なものがたくさん入ってしまいますし、どうやったらよく撮れるか、考え中。スタジオ併設とか憧れる、、。

Zamia pseudoparasitica

葉っぱ長い、といっても、大人株の葉のまだ半分ぐらいの長さだと思います。まだまだお子様。今後が楽しみでもあり、末恐ろしくもあります笑。古い葉は次第に垂れてくるので鉢は高い位置に置かなければなりません。いまはパイプ椅子みたいな簡易なもので50cmほど高くしていますが、すでに先端が床をこすっている葉があります。もっと高くしたいですが、台が倒れて器物を破損しないよう安全にも気をつけなければいけないし。なんともまぁ贅沢なことを要求する植物だこと。

幹は握りこぶしぐらいの大きさになりました。これも、将来的には倍ぐらいの直径になるはず。

Zamia pseudoparasitica

鉢に直射光が当たり根部の温度が極端に上昇するのを軽減するために、一回り大きいプラ鉢に入れて2重鉢にしています。バークは用土の表面を激しい乾燥から守るために置いています。 バークをそっと取り除いて見てみると、根が表面にうにょうにょ上がってきていてご元気の様子。中から根っこが押し上げているのか、用土の表面は1cmぐらい上がってきています。 

↓ホコリや煤塵の堆積がひどくなってきたので葉っぱのクリーニング。ビフォー

ざみあ

↓アフター。さっぱり。

Zamia pseudoparasitica

夏は露天栽培できればもっとよく育つだろうなぁ、、。 

雄雌そろえて種を採ったりもしてみたい、、。

 

BRUTUS No.808 BIZARRE PLANTS HANDBOOK

BRUTUS No.808

「植物のある家。」の1軒として拙宅を取り上げてくださいました。・・・というのを差し置いても、これほど貪欲に珍奇植物のエキスを詰め込んだドキドキする植物図書はなかなかないのではないでしょうか。植物に係るさまざまな人間の生き様が香ってくるコンテンツもBRUTUSならではの大きな魅力です。血圧上昇必須図書。回し者ではないですよ!素直に。。

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