ビカクシダ

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ふたたび#1

6,7年前まで育てていたものの、譲ってしまったビカクシダを最近ふたたび集めはじめました。

↓Platycerium stemaria。オク!で入手したものです。ローレンティではなくスタンダートなものだと思います。ていうか、スタンダードタイプであってほしいです。ヘゴ板についていたのですが、小さな株で水苔の乾きが激しかったので、鉢植えにして養生中です。1.5ヶ月前にうちにやってきたときには胞子葉がちょうど伸長しきったタイミングだったのですが、小さな株で勢いがあったり新しい水苔が効いたりしたのか、また芽が活動をはじめました。

以前所有していたステマリアは、大きく育つ前に手放してしまったのですが、今度はじっくり丁寧に大きな株に育てて維持したいと思っているところ(ローレンティだったらまた手放しちゃうかもしれません)。ステマリア(スタンダートなタイプ)の味わい深さに最近気づきました。

Platycerium stemaria

Platycerium stemaria

↓Platycerium coronarium

当サイトに、以前育てていたコロナリウムの写真が残っていますが、年々容赦なく大きくなる育ちっぷりに恐れをなして手放してしまったという・・・。あぁ、なんと無責任な!おしいのぉ、おしいのぉ。手放したことをずっと気にしていたんですが、この度ふたたびオク!で入手いたしました。やはり本種もスタンダードなカタチでデカくなる個体であることを願っています。

Platycerium coronarium

うちにやってきてから40日ほど経ちました。いつかなぁいつかなぁ、と枯れた貯水葉の襟巻きをめくっては芽の動きをチェックしていたのですが、もうそんなことしなくても良いほどまでに芽が膨らみました!待望の再起動です。今年はどのぐらい大きく育ちますかねぇwkwk

Platycerium coronarium

 

AQUA PLANTS (アクアプランツ) No.11 2014年 06月号

アクアプランツNo.11に、ビカクシダの記事を執筆させていただきました。表紙の左下の方に見えます「今、注目の着生シダ植物 ビカクシダの不思議な世界」。ビカクシダのカラー写真4ページとモノクロ記事4ページから構成されています。

AQUA PLANTS  アクアプランツ 2014 No.11  撮影風景

ぜひお手にとってご覧いただければと思います!

 

リドレイ雨樋仮説

リドレイの水分獲得法とその周辺に関する仮説です(というよりほぼ事実かもです)。

自生状態ではどうやって水を得てるんだろうか、と入浴中のリドレイをしげしげと観察していたところ、突如として理解。

Platycerium ridleyi

まず注目したのは芽の付近の貯水葉の構造。葉柄を下からサポートする襟のような形になってます。雨が降ったらここで雨水回収して水入ってきますよね。そしたら、茎を伝って水分が根元に行き渡りそう。

ふ〜ん、と思いつつ、もう一つの注目ポイントに気付き。特に付け根で顕著ですが、葉柄が雨樋のような形になっているところ!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

溝、上向いてるし、これって完璧雨水が伝わる用じゃん、、、。と思って徐々に葉の先の方に目を配らせると・・・

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむっ!!

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

むむむっ。葉柄を軸にして上向きにまるでロートのようにひろがる葉。

雨水 ⇒ 葉に当たる ⇒ 葉柄に伝わる ⇒ 葉柄の雨樋を伝わり ⇒ 芽の部分(茎の部分)に到着

ぎゃーっ、カンペキ、雨水回収システムじゃんww
リドレイすげー!伊達に葉っぱが上向いてるわけじゃなかったんだ!!
流しソーメンできるじゃん!!!

脳に電撃が走り一気に活性化しました笑(これっていわゆるアハ体験ですよねー)。

 

ということで、リドレイの水やりって、ようするにこういうことではないか、と↓

Platycerium ridleyi, rainwater gutter structure

あぁぁ、そうするといろんなことが理解できてくるような気が。

★リドレイの葉が上向きに育つのは雨水を集めるため。カッコつけてるわけではない。

なんでリドレイの葉はこんなに細かくて上向きなのか、ずーっと意味を探していたのですが、それは雨水を確実に回収するためなんですねー。雨水を回収するんなら、切れ込みのない大きな1枚のシート状の葉のほうがいいじゃないか、と思うかもしれませんが、それだと空気抵抗が大きくて葉がダメージ受けやすいし、強度的にあまり大きな葉にできないし、葉面の温度も上がりやすそうだからきっとダメ。やっぱり細かい切れ込みの入った葉のほうがメリット大きいです。

★リドレイは上に向かって育つビカクシダ

リドレイって板に横向きに着けても、年月経つとグイーっと株全体が上を向いてきちゃいますが、それはもともとリドレイは上(直上)向きに育つビカクシダだからではないかと。”上向き”の自生写真をよく見かけますよね。以前から「こんなんでどうやって水を得てるんだろう」と思ってたのですが、まるっきり問題ないんですね〜。普通に葉柄を伝ってきた雨水を芽の部分から取り込むことができるんですから。

貯水葉の隙間にはゴミが溜まることはないだろうけれど、毎日雨が降ってれば水分は維持されそうだし、根の生育にもそれほど問題なさそう。そうかぁ、リドレイは水分少ない状態にも多少耐えるけど、水をやるとよく反応して育つし、「水好きだよね〜」と思っていたことにもこれで納得がいきそう。

板に横向きにつけている状態では、芽の部分に水をやっても根元には十分に水分が行き渡りませんから、水不足で衰弱してしまいます。やはりバケツにつけたりしたほうが良さそうです。

リドレイは板につけるんだったら、板を平置きの状態にして、リドレイの芽が上向きになるようにしたほうがいいのかも。あえて板に付けず、鉢植えにしたほうがよく育つかも。

 

はぁ〜、そうかそうかぁ。なんだかいろいろ実験したくなってきました。もう一株ゲットしてみようかな。

っと、エラそうにつらつら書いてみましたが、これってふつーに既知の常識でとくに目新しい事実ではなかったりするんでしょうか。。。?だとしても、だれにもどこでも教えてもらったことないし〜。

リドレイ、入浴

やっぱり外だと乾くの速いです。今シーズン初の露天風呂。15分ぐらい浸かってました。

Platycerium ridleyi

風呂あがりの一服休憩なう(死語)。

Platycerium ridleyi

そうそう、リドレイ雨樋仮説を発見!!!乞うご期待???

Platycerium quadridichotomum

一昨年の秋に株分けしたクアドリさんです。屋外に出しました。

Platycerium quadridichotomum

12月ぐらいから芽が動き出し、まずは貯水葉2枚が完成しています。欲を言えば、貯水葉あと1枚欲しかった、、。1枚目の胞子葉がしょぼくれていますが、これは水切れでしょうかね。2枚目は大丈夫そう。3枚目が出てきています。

Platycerium quadridichotomum

水苔部分には前葉体からの小さな苗が。昨年夏、水苔になにかの胞子を塗りたくった覚えがあるんですが、きっとそれです。クアドリの落ち葉だったかもしれないです。

Platycerium quadridichotomum

はやく梅雨にならないですかねー(笑

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