ビカクシダ

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Platycerium ridleyi wide form

Platycerium ridleyi の幅広タイプ
2014年6月にオク!で入手しました。

2号です。こちらはずっと鉢植えで育ててみようと思っているものです。

Platycerium ridleyi wide form

入手直後はバスケットにベラボン植えされていましたが、ちょっと管理が難しそうだったので、すぐにプラ鉢4号にミズゴケで植え直しました。その後育った貯水葉がプラ鉢を巻き込んでしまったり、ミズゴケの乾きが遅いというのもあったりで、3,4週間前に5号の素焼き鉢に鉢増ししたものです。下3分の1には発泡スチロール片が入ってます。

Platycerium ridleyi wide form

素焼き鉢むき出しだとミズゴケの乾燥が激しいかと思い、底を抜いた5号の黒ビニールポットを鉢カバー的に使っています(さらにそれを入手時のプラバスケットに入れてる)。ちょうどいい乾き具合です。水やりはジョウロで上からかけたりバケツ風呂したりしてますが、短時間で済ませたいときがほとんどなのでバケツを使う方が多いです。

Platycerium ridleyi wide form

新しい葉が出てきそうですが、これはどっちの葉か。もうすこししっかりして欲しいので、貯水葉を希望。

 

Platycerium coronarium

プラティケリウム・コロナリウムの貯水葉、大きくなってきました。

Platycerium coronarium

この、新しい葉が出る度にますます大きくなりそうな恐怖感。スバラシイ、、。貯水葉の先端部分は半透明になっていて、きっと激しく細胞分裂してるんでしょうね〜。水滴もついていますが、これはどういった生理なんでしょうか。舐めてみるとちょっと甘いような。というわけで検索してみたところ

朝露について - 日本植物生理学会-みんなのひろば- より

質問:朝露について 登録番号: 0037
2004-03-05
植物の葉にある朝露の内容・機能について教えてください。また、その液体の出口の名称も教えてください。
会社員
清水 優
回答
清水 優さま

葉につく露,これには2種類あります。
一つは本当の露です。晴れた日の朝には,放射冷却によって葉の表面から熱が奪われ,空気よりも温度が下がります。空気が湿っていると,葉の温度が露点以下になって露がつきます。したがって,この場合には,露の成分は純粋に水です。

もう一つは根圧によるものです。根の細胞が,呼吸エネルギーを使って,中心柱の道管(土壌から吸い上げた水や、窒素・カリウムなどの栄養塩類を地上部に運ぶ働きをしています)にイオンを送り込みます。これで浸透圧があがり,土壌の水が植物の体内に入り,地上部までやってきます。ヘチマ水と同じ原理です。この水が葉の「水孔」とよばれる穴から出てきます。この現象を溢泌といいます。つる植物(たとえばホップと同じ仲間のカナムグラ),オランダイチゴ,サトイモなどではよく見られる現象です。溢泌は蒸散の少ない状況などで、体内の過剰水分の排出に働いていると考えられています。溢泌液は、もともとは植物の道管液ですから、様々なイオン類が含まれています。ただ、植物にとって貴重な栄養素をそのまま捨ててしまうのはもったいないので、「水孔」周辺の細胞には、溢泌液の中からもう一度必要な栄養を植物体内に取り戻す仕組みが存在することが分かってきました。

寺島 一郎(大阪大学)
三村 徹郎(奈良女子大学)
2006-10-20
大阪大学
寺島 一郎

梅雨時の根圧による朝露現象ってことみたいです。ビカクにも朝露がつくんですねー!!風流です。根っこが元気な証拠ともいえそうで、安心。そいえば、アヌディヌムは葉っぱの後ろに”甘い”小さな水滴がたくさん出ますが、あれも朝露的なものなのだろうか???

これから大きくなっていくにつれてミズゴケを追加することもあるだろうし、今は水苔の量は気持ち少なめで着けてあります。水やりは、水苔をさわって生乾きになったら(カサカサの手前)。水の量は”じゃぶじゃぶたっぷり”ではなく、ミズゴケのところに静かにサーッとかけて、下から水滴が落ち始める直前ぐらいに水かけ止めにしています(分かりにくいですね〜w)。水やりをやめて数秒経つと下から水滴がしたたり落ちてくるぐらいです。それでも古い貯水葉の付け根周辺が”おひたし”っぽくなるので、ちょっと嫌な感じです。

Platycerium coronarium

やっぱり、ミズゴケの量が多かったかなぁ。。。もうちょっと乾かしてから水やりしてもいいかも、、、。

乾燥が激しい盛夏時ではまた水やりの仕方がかわってくるかもしれないです。

 

毎年恒例、葉っぱの間引き

今朝のビカクシダメンテ。ビフルカツム2号とレモイネイ、葉っぱを間引きました。

ビフルカツムなど勢いがよくて葉が重なり合いやすい種類では、カイガラムシがなかなか駆逐できなかったり、奥のほうまで日光が差し込まずに葉が軟弱になってしまったりということが起こりがちです。多すぎる葉をちょっと整理してあげると、ビカクの健康にも良いことがあるし、なによりも見た目がサッパリして育て主も良い気分に!

ビカクシダ 葉っぱの間引き

↓間引く前

ビカクシダ 葉っぱの間引き

↓間引いた後

ビカクシダ 葉っぱの間引き

なんとなくスッキリしているの分かりますか?

とくにこの株は勢いが良く、そのうえ群生株なので、放っておくともうモジャモジャになってしまうんです。ときに、完成した胞子葉の枚数は8〜10枚になることも。それをぐぐっと5枚程度まで減らします。

 

。。。うーん、でもどちらかというと荒わざですよねぇ笑

マダガスカル比較

最近しばしば見かける”コウモリラン マダガスカル”をゲットしてみました(左:以下「コウモリマダ」)。うーん、これってビフルカツム系の園芸品種では?にしては値段高いなー、と思ってしばらく様子見していたのですが、流通から消えて手に入りにくくなってからでは遅い!ということでついに入手してみわけです。それもなんとAmazonで笑 この姿で”マダガスカル”といわれて連想するのは、やはりアルシコルネのマダガスカル・フォームではないかと思いますが、この2種類を並べてみました。右側のビカクは従来からあるアルシコルネのマダガスカル・フォームです(4月に輸入しました:以下「アルマダ」)。

コウモリラン マダガスカル

こうして並べてみると2つは別の種類のようにみえますけれども。コウモリマダはなにゆえに”マダガスカル”なのか。[可能性1]じつはアルマダ、そのもの。生産者の技がすごすぎてまるで別種のように育ってしまっている。[可能性2]ビフルカツムかヒリーの園芸品種で品種名が”マダガスカル”。[可能性3]アルマダに矮化剤か何か薬がかかっている。あたりでしょうか、、。うーん。

2つのビカクシダの個人的印象まとめ↓

アルマダの印象をベースに:

A・胞子葉、切れ込みが深く裂片の幅が狭い

→コウモリマダ:切れ込み浅め。裂片の幅が広い

B・胞子葉、葉の輪郭はなめらかな曲線でシュッとしたイメージ

→コウモリマダ:輪郭は波打つ

C・胞子葉、葉の先端の方は扇のようにひろがる

→コウモリマダ:ひろがるけれど、葉の面積が先端のほうに集中する感じ

D・胞子葉、色は深めの緑で毛が濃い

→コウモリマダ:アルマダより深い緑。毛は濃い。

E・貯水葉、まだ小さな貯水葉の縁には黒い毛が多い

→コウモリマダ:同様。アルマダとの区別がつかない

F・貯水葉、縁に切れ込みが入らない

→コウモリマダ:まだ大人でないため確認できない

G・貯水葉、上部は筋張る

→コウモリマダ:まだ大人でないため確認できない

H・値段、高い

→コウモリマダ:値段、高い

文句なしに一致している特徴はEの若い貯水葉の特徴とHの値段の高さだけ。

やっぱり可能性2の方向かなぁ、と思いながらも久々にアルマダを画像検索してみたら、、、色が深く、胞子葉の縁が波打っている姿の画像がいくつかヒットしてきますね。それがコウモリマダの画像検索結果、大人と思われる姿によく似ている!!

「アルマダの新たな1タイプ(サブタイプ?)」という[可能性4]が浮上???
品種登録検索しても出てこないし、海外のパテント商品?謎は深まるばかりー。

いずれにせよ、我が家のこの2つのビカクはまだまだ大人の株ではないので、これからじっくりと大きく育てて特徴を見ていこう思ってるところです。

P.S. 「コウモリマダ」って早口で10回!! きっと「コウモリ玉」と言ってしまうでしょう笑

屋外越冬失敗

Platycerium bifurcatum、ビカク1号、、、。屋外越冬、ミスりました。厳冬期に多めに水をあたえてしまいました。根腐れせず胞子葉が元気なままだったため、過ちになかなか気づかなかったのでしょうねぇ。おや?っと思ったときにはすでに手遅れ、芽が腐ってしまっていました(2月下旬)。

でもあきらめずに、その後は水を控えめに管理。4月からは「乾いたらたっぷり」水やりを維持していたところ、生き残っていた子株の芽がなんとか動き出し、 復活も期待できそうな感じに。

Platycerium bifurcatum

”あきらめずに”ってのには理由があって、じつはこのビフルカツム、やらかしてしまったのはこれで2度目なのです。6,7年前に実家で暮らしていたとき霜にあててしまったことがあって、胞子葉が全部枯れ落ちてしまい瀕死の状態に、というのが1度目。そのとき、なかなか捨てきれず、春になって庭に放置していたら6月頃になって奇跡的に子株が吹いてきて、その子株を養生して 云々・・・ それまで元気に育っていた株が急激なダメージを受け、葉も芽もなくしてしまうという状況下でも、根はかなり長期間生きているようなのです。もちろん、こんなふうに復活できるのはビフルカツムの性質が強健だからなのでしょうけれど。

まだまだ安心できる状況ではないのですが、そろそろ鉢あげして養生しようかなと思っているところです。

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