ビカクシダ

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ビカクシダ近況

↓Platycerium holttumii プラティケリウム・ホルタミー

Platycerium holttumii

ふと思ったんですが。ほるたみー、ってひらがなで書くとなんとなくカワイイですよね。ほるたみぃ。

↓Platycerium sp. 'African Oddity' プラティケリウム'アフリカン オディッティー'

Platycerium sp. 'African Oddity'

アフリカンオディッティーは貯水葉の成長の勢いがよくて、育てていてよかった〜、と思わずにはいられません!!株分け跡も気にならないほどになりました。日を強くしてもよく育ちますが、葉がやや短く硬く、すこし黄色みを帯び、シャキッと姿勢がよくなってしまいます笑。個人的には、日を弱め(全く当たらないわけではない)にして緑色濃く、脱力した雰囲気に仕上げるのが好みです。

↓Platycerium ridleyi  プラティケリウム リドレイ

Platycerium ridleyi

毎年、この時期になると リドレイの胞子が落ちるけど、どうしよう&くさい、ということで、 (´・ω・`)て気分になります。もったいないのでとりあえず↑みたいにしますが、前葉体はできるけど、そこから先がなかなか・・・。ついつい水やり忘れてせっかく育った前葉体もダイナシに、というのを毎年繰り返しているような気がします。今回はどこまで集中力が維持できるか?

 

正体不明の子ビカク分離

前回のクアドリ回で紹介した正体不明の子ビカク。分離し、鉢に植え込みました。

正体不明の子ビカク

金曜の朝チェックでクアドリに水をあげていた際に、「この子ビカク、このままにしておいても子ビカクにもクアドリにもいいことはなさそうだな」とふと思い、指でほじほじして分離しました。その後湿らせたミズゴケで根本を包んで1日放置。土曜日になっても水が下がっていなかったので、鉢に植え込み養生。

ふと思った、とはいえ、新しい貯水葉が動いているところがポイント。胞子葉の新たな展開シーズンの始まりは株分けに調度いいタイミングです。いまの季節は酷暑が気になりますが、できるだけ涼しそうなところに置くなど最大限に目をかけることでなんとかカバーする予定。枯れた貯水葉はペラペラで貯水能力は低いです。根っこも少ないです。ミズゴケがあまり乾き過ぎないよう、かといって常にダボダボ水に浸っている状態にもならないよう、水分管理にも要注意です。

ところで、このひと何者だろうか。ワリチーかと期待していましたが、アンゴレンセのようにも見えます。ワリチーの胞子を塗りたくった気はしますが、アンゴレンセの胞子を塗りたくったことはありません。うーん、次回でてくる貯水葉の形がどんなものになるか、楽しみです。

↓子ビカクをとった跡にはミズゴケ追加しました。

クアドリ、ミズゴケ追加

ついでに、クアドリ子株の貯水葉の後ろにもミズゴケ少量追加しました。

まさに肩の荷をおろした親クアドリさん。ごくろうさまでした。

Platycerium quadridichotomum

針金がみえますが、これは何かというと、葉の広がり具合を矯正しているところです。

ビカク棒の重心バランス(胞子葉の傾き加減)と日照の向き、葉の成長具合などの兼ね合いからだと思うんですが、じつは2週間ほど前から胞子葉の先半分ぐらいがくるんとでんぐり返ってしまっていたのです。そのでんぐり返っている葉をひろげて見栄えが良くなるように、針金で矯正しているわけです。日射の具合も変えようと、株の向きを180度変えてベランダの内側を向くようにしました。成長完了しているように見えて、じつははまだ葉はやわらかいです。これから本格的に葉が固まってくるまえになんとかうまくいくといいのですが。

#ていうか、毎回写真のホワイトバランスが違ってる。。。

 

コロナリウム

Platycerium coronarium (Konig) Desv. 1827
Sym. Platycerium biforme Blume 1828

プラティケリウム コロナリウム(プラティセリウム コロナリウム)和名:オオビカクシダモドキ

こないだのハイビイベントのときに温室内をササっとまわって撮ってきた写真です。夢の島熱帯植物館のコロナリウムが元気に育っていました。新しく出てきている貯水葉も大きくなりそうな気配がします。背後の枯れた貯水葉をみると、これまで順調に育ってきている様子をうかがい知ることができます。でも単株なんですねー。芽が増えて群生しても良さそうな気がしますが、、、。

Platycerium coronarium@夢の島熱帯植物館Platycerium coronarium@夢の島熱帯植物館 Platycerium coronarium@夢の島熱帯植物館

あと、胞子葉が倍ぐらいの長さになっても良さそうな気が、、、。って、ちょっと注文が多すぎてすみません(笑)。個体差でしょうかね。以前コロナリウムを育てていたときはここまで大きくは育てたことはなかったんで分からないんですが、もしかしたら、胞子葉が長く育つための特別な条件があったりするのかもしれません。風にそよがないと伸びないとか(サラサラヘアかっ笑)?肥料の具合とか?

10年以上前かもしれませんが、名古屋の東山動植物園の温室にあったコロナリウムがとても素晴らしいものだったのをいまでもよく覚えています。貯水葉も大きく胞子葉も1.5m以上ほどあって、そういうのが温室内数カ所にかけられていたんです。今はどうなってるんでしょうねぇ。その後・・・という噂を聞いたことはありますが。

↓はい、ということで、2002年7月13日の東山の写真を発掘

Platycerium coronarium@東山2002/07/13Platycerium coronarium@東山2002/07/13Platycerium coronarium@東山2002/07/13

あまり多くの植物園に行ったことはないんですが、デカいコロナリウムが群生していて胞子をドサドサ落としてるような植物園温室ってどこかあるんでしょうか。コロナリウムはよく見かけるけど、意外とそんなふうに育っているとこは無いような気が、しないでもない、です。

で、夢の島の株は胞子嚢スプーンがわりと平開しているような気がします。東山のはちょっと丸まってます。もっと丸まって”おたま”みたいな形していてもよさそうにも思うんですが。これもきっと、個体差でしょうか。

胞子嚢パッチで連想想起したのが「A New Species of Platycerium from Peninsular Malaysia, Aziz BIDIN & Razali JAMAN Gard. Bull. Sing, 39(1), 149-151. 1986 」という論文で、新種ビカク Platycerium platylobum についての報告ネタ。胞子嚢スプーンがハート型をしていて、葉っぱがコロナリウムみたいに長いビカクが紹介されていて、もしやこれってコロナリウムのタイプ違いなだけでは・・・という個人的結論に至ったことがあります。あのときは西の御仁M氏とも「・・・ですよねぇ」と意見が一致し、きっとコロナリウムなんだ、ということで脳内FAした記憶がよみがえります(遠い目)。

「Platycerium Update, Barbara Joe Hoshizaki & Michael G. Price, American Fern Journal 80(2) pp53-69, 1990」ではこの”新種”について、「THE MALAYAN PLATYCERIUM PLATYLOBUM」という章を設けて、トータル4ページほどにわたって議論がなされています。ホシザキ女史は1989年に現地に赴いて調査されたようです(さすが)。「Platycerium Update」には、現地調査でみられたコロナリウムの胞子嚢パッチのさまざまな変異がイラストで示されていて、♡型のや、ダブル♡♡型、4又になってるのとか、あんなのやこんなのも。最終的には、やはり P.platylobumは P.coronariumのシノニムとする「We therefor synonymize P.platylobum under P.coronarium」と、結論づけています。また「コロナリウムとリドレイは似ていて非なる種だけれども、この分類上の大きなギャップを埋めるビカクの存在が予言されていた・・・云々」といった内容もあって、もう25年も前の論文になりますが、今読んでみてもとてもエキサイティングな内容です。

コロナリウムにかぎらず、ビカクシダの姿ってすごい変化が多いですよね。何を持ってアレとコレの交配だとか、新種だとか、cv. v.と呼ぶのか、それホントなの?ってもう、わけ分けわかんない言ったもん勝ちのまるでカオスの世界になってきてます!「個体名」ていうふうな意味合いで向き合うと、だいぶ気持ちが楽になるかもしれません。もしかしたらさらに煩悩が増してしまうかもしれませんが。。。   さて、ちょっと脇道にそれそれてきたので、このへんで(逃げますw。

↓これはかつて育てていた初代コロナリウム。2002年秋〜2006年夏の様子です。胞子嚢パッチが♡型だった!(お子様の頃はこんなもん?)

Platycerium coronarium@自宅20030115Platycerium coronarium@自宅20040815 Platycerium coronarium@自宅20041226 Platycerium coronarium@自宅20060401Platycerium coronarium@自宅20060820 Platycerium coronarium@自宅20060820Platycerium coronarium@自宅20060820Platycerium coronarium@自宅20060820Platycerium coronarium@自宅20060401

久しぶりに初代の写真を見なおしていましたが、あぁぁ、見れば見るほどやっぱり手放してはいけなかった・・・。こんなに美人さんだったのに。・・・自業自得なんですが、後悔しすぎて悲しくなってきてきしまいます。

↓これは現在育成中の2代目コロナリウムです。

Platycerium coronariumPlatycerium coronarium

胞子葉が2枚完成したと思ったら、休むことなく新たな貯水葉展開シーズンに突入しました。少し小さめに完成している貯水葉2枚は、昨秋から今春にかけて育ったものです。水をからめに管理していたので、葉が小さめになってしまいました。もう少しこまめに水を見てあげるべきでした。

↓左側の胞子葉も今春完成したもの。右側の葉は今春から伸びはじめたもの。

Platycerium coronarium

葉のスケールがまったく違います。小さいタイプのコロナリウムかとも思いましたが、どうやら水が足りなかっただけみたいです。かといって、あまり水が多くても貯水葉が”おひたし”みたいになってきてしまうし、ちょっと迷いますがメリハリ潅水で。

室内組ビカク

2015年初夏のビカクシダハンガー。ビカクがでかくてベランダに置けないので、こうやって通年室内栽培です。ホルタミーは、まだ小さい今のうちに外を経験させておいてあげたいです。が、じつはすでにベランダにそのスペースはありません。。うーん、なんとかしてあげようかな、、。

↓こちらウィリンキー面。左が Platycerium willinckii cv. Rboonchom(P.willinckii cv.Bogor X P. sumbawense (=P. willinckii 'Payton'[2]))、右は普通の(?)ウィリンキー。

Platycerium willinckii

貯水葉がしだいにしょぼくれてきてます。特に真正面に付いている株=親株で顕著です。横の方についてる株は子株ですが、こちらではわりと貯水葉は大きく育っています。子株の位置はミズゴケと板との境界付近です。もしかすると水分の量が丁度良いのかもしれません。とすると、親株では水分過多で根が弱っているということなのでしょうか。着けてから3,4年は経つはずなので、そもそもミズゴケが腐っていて根が弱ってしまっているという可能性も考えられそう。リセットしようにも、すでに貯水葉がここまで育ってしまうと手遅れ気味。というわけで、来春はリセットの可能性大。精神衛生的に我慢できない場合は、秋ごろでしょうかね。

↓Platycerium andinum、Platycerium holttumiiの面。

Platycerium andinum, Platycerium holttumii

アンディヌムも親株の貯水葉がしょぼくれてきています。両サイドについてる子株は旺盛な感じがしますねぇ。このひともそろそろリセットしましょうかねぇ。アンディヌムはうちでは秋の成長サイクルが無いので、来春にでも。

ホルタミーはちょっと休憩中です。芽の先端部分を覆う鱗片がすこし緑色をしてきています。もう少しすると新しい成長サイクルが始まって貯水葉が出てくるかもしれません。それにしてもずいぶんと緑々して生命力溢れる様子。見ているこっちまで元気になってくる気がしてしまいます(⇒冬の間に私から吸い取ったオーラを、いま少しずつ返してもらっているところ(笑))。ミズゴケが”けっこう”乾いても、あまりしおれる様子はありません。水やりはすこし控えめにしています。ただし水やるときはたっぷりと。

ビカクハンガーデータ。高さ約180cm。横幅は約80cm。NICのアルミフレーム、4X4cm角型、黒アルマイト処理。

 

本日の作業

新入りビカクのバッセイ(P. vassei = P. alcicorne Madagascar form)と、ウィリンキー'Rboonchom'子株を板付しました。↓ 右側がバッセイ。根がとても少なくなってしまっていたのでどうですかねぇ。うまく着いてくれるといいんですが。

Platycerium vassei

「アルシコルネのマダガスカルタイプ」と呼ばれているものが他に2タイプぐらいあると思うのですが、この株の親の写真を見たところ、元祖vassei(=P.alcicorne Madagascar formと呼ばれるなかで一番古いタイプ)だったので、なんとかがんばって調子良くなってほしいところ。 左側のはアフリカンオディッティー。先日株分けしてから貯水葉がだいぶ大きくなりました。こちらはもう大丈夫でしょう。

vasseiのほうのミズゴケは板付直後でしっかり水分を含んでいるので色が暗いです。アフオのミズゴケは水分が減ってきているので色が明るいですね。水が切れるともっと白っぽくなります。ミズゴケは色の変化で水分量の見当をつけることができます。

↓は Platycerium willinckii cv. 'Rboonchom'の子株。左下のちょっと裏側のところにも一芽ついてます。

Platycerium willinckii cv. 'Boonchom'

群生親株のヘゴ板の後ろまで子株が吹いて排水が悪くなってきていたので、余分な子株を取り除いたものです。秋の貯水葉サイクルまでビニール紐は見えたままですね~。

ーーーーー以下、その他

↓ ハイビスカス・タヒチアンプリンセスの蕾

ハイビスカス・タヒチアンプリンセス

よくみると、花弁が8枚です!!小さな蕾のころから形が米俵状に横に長めだったので、なんで横長?と思ってたんです。どんなふうに咲くんでしょうかね。今週末辺りの開花かなと思うのですが、楽しみです。

↓朝顔の苗

東山?、月夜野、浅黄の園

右側から順に、(たぶん)東山、月夜野、浅黄の園です。東山と浅黄の園は2011年に自家受粉で自宅で採種したもので、月夜野は今年新たに入手したものです。月夜野もたぶん自家受粉種じゃないかと思います。最近知ったんですが、自家受粉を繰り返すと次第に花が小さくなる、ということで、なんだか朝顔も”難しい”なぁって思った次第。

久々に花を見たくなったので、今回種まきとあいなりました。が、前回はハダニが超絶大量発生して、それが恐怖でしばらく朝顔はやってなかったんですよね〜。今回もまたハダニがひどくなるようなら、来年以降は朝顔はしばらくおやすみかな〜?

 

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